「多井に放銃すること」と「自分がアガること」を天秤にかけ、この場面は「できるだけ押す」ことをチョイスしました。
そして多井からアガりを決めます。

続いての問題。
南1局 ドラ
石橋の6巡目の手牌

石橋はなにを切るか。
当然のごとく

ドラのを切りました。
この後テンパイを入れリーチ。1人テンパイとなりました。
続いての問題。
南2局1本場 供託1本 ドラ
4巡目の石橋の手牌

さて石橋は何を切るか。
そう、

をノータイムで切ります。「ドラは恋人」なんて思いません。
次巡、もう一度を持ってきますが、

ポーカーフェイスでスッと切ります。
7巡目にイーシャンテンをいれ、次巡チーを入れテンパイ。さらに次巡、萩原からロンと流れるようなアガりを決めます。これで前局自分が出した供託の奪還に成功します。

この後、石橋が飛び抜け、後は局を消化すれば勝ちの展開となります。
しかし南3局10巡目、親の多井がリーチ。

この状況、親番が続くことが一番嫌なことです。
この後、萩原がリーチ。

「よし、いいぞ! 2人やり合え! 潰し合え!」
――とならないのが石橋選手です。
萩原のリーチ宣言をチー。

“相手を潰す”
それが石橋選手なんです。
「蟻の一穴」という言葉がありますが、一番効くところに的確にパンチを打ち、潰しにいく。
もちろんオリる算段もしています。ブレーキもあるし、バックギアもある。
でも今回はブレーキを踏む前に

をツモり、アガりました。
このような「さばき」をされるとまわりはガックリするところですが、石橋にされると「石橋らしい」と思ってしまいます。
萩原自身が石橋の手牌を見て、

うなずいているところからも分かります。
他にも石橋の麻雀を見ていると、いろんな「ルール」「法則」が見えて、私的に楽しいです。
そして思います。
石橋選手、次は一体どんな問題を出してくるのだろうか、と。
そして結局、私レベルでは分かったつもりなだけで、芯のところは分からないのです。
石橋の麻雀は「相手に分からせない」麻雀、「理解不能」の域にあるからです。
もしかして来期は超メンゼン派でくるかもしれません
手役守備派になるかもしれません。
ないだろうと思うけど、やってくるかもしれない。
私たちに読ませてくれません。
Mリーグで1シーズン戦い、Mリーグのデータは収集済みのはずです。
そこからどんな「新手」をだしてくるか?
