復活のモンキーマジック
猿川真寿が進み行く
6度目の旅路
【D卓】担当記者:後藤哲冶 2023年12月9日(土)
猿川真寿は、今年からMリーグに参入したBEAST Japanextのリーダー的存在である。
Mリーガーになったこともあり、今年その存在を知った方も、もしかしたらいるかもしれない。
Mリーグは初の舞台でも、この最強戦においては、猿川は決勝戦の常連だ。
昔から麻雀プロとして輝かしい成績を誇っている猿川は、当然タイトル戦への出場も多く、この最強戦ファイナルへも、実に6度目の挑戦ということになる。
この日の1st Stage B卓では、Mリーグでは同チームの鈴木大介が勝ち上がりを決めている。
チームメイトに続いて、猿川も2nd Stageへ進むことができるか。
猿川にとって、『最強位』という頂に向けた6度目の旅路が始まる。
◆1st StageD卓 出場メンバー
東家 男と女のデスゲーム優勝 堀慎吾
南家 全国アマチュア最強位 ももたん
西家 最強ハンサム決戦優勝 本田朋弘
北家 最高勝率決戦優勝 猿川真寿
序盤リードを作ったのは、アマチュア最強位のももたんだった。
東1局1本場
親番の堀からのリーチを受けた直後、ももたんにもテンパイが入る。
待ちのタンヤオピンフイーペーコー。勝負手なので、リーチでぶつける選択肢も十分にある。
が、ここはダマテンに構えた。
供託が3本あってアガリの価値が高い。
堀の現物待ちであること、更にも堀は切っており、も中筋になっていることが大きかった。
これを、本田から捉えた。
3900の1本場4200のアガリ。供託も合わせて7200の収入はダマに構えた甲斐があったというもの。
更に東2局でもももたんはこのピンフドラ1のをダマ選択。
が既になく、3副露している堀に対してが通りそうに見えたのがダマに構える理由になった。
この1st Stageは2人が通過できるルール。リードを握ったので、リスクを少し抑えて、2位以上になれる可能性を増やした。
ももたんは終始、こうした試合巧者の立ち回りをしていたように思う。
1300オールの加点だ。
東2局1本場
猿川はこの手牌から中ではなく打。
メンツ手の可能性はとピンズの伸びに託し、本命は。
道中、が暗刻になったものの四暗刻への道は拒否。
数巡後に、ドラのを引いて来た。
これで打点が担保される。
ドラを重ねることに成功。
は直前に切られて2枚切れになっていたが、お構いなしにリーチを敢行。
いわゆる地獄待ちだ。