生まれ変わろうとしている私にぴったりなチームに加入できた セガサミーフェニックス加入! 東城りお・ロングインタビュー
8/3、Mリーグ2021ドラフト会議にてセガサミーフェニックスから指名を受けた東城りおがチームと選手契約を締結、同日夜にはセガサミーフェニックスが新設したYouTubeチャンネルにて、契約合意会見を行った。
https://www.youtube.com/watch?v=8zCIMn8tutU
会見直後、キンマwebでは新Mリーガー・東城りおにオンラインインタビューを実施。Mリーグやセガサミーフェニックス、そして麻雀に対する熱い思いを伺った。
-契約を終えた、今の心境はいかがですか。
緊急会見をやり終えて、このユニフォームを着て鏡に写った自分を見て、やっと実感が湧いてきました。憧れのMリーグの舞台に立てる日が来たのかと、感動しています。
-初年度のドラフト前には指名の話がありつつも、それを断ったと伺いました。
初年度にドラフト候補として名前が挙がっているという話は、団体からいただいていました。ですが当時は東京からだいぶ離れた場所に引っ越すことが決まっていて、そこからMリーグの会場に通うのが難しいこと、そしてテレビ番組などでの優勝経験はありますけど、しっかりとしたタイトル獲得を実績として残せていなかったので、当時はMリーグの舞台に立つには実力不足だと感じており、まだ自分には早いと思ってお断りしていました。
-その後、しばらく麻雀から離れられていたそうですね。
ドラフトをお断りしたすぐ後くらいに、環境の変化や体調を崩したことなどが重なったため、それまでに出ていた番組以外のリーグ戦や公式戦、タイトル戦は一切休止という形にして、麻雀からは1年間ほど完全に離れていました。
-そこから復帰するきっかけは?
私はもともと、動いていないとどんどん腐っていってしまう人間です。仕事もそうですし、何よりも麻雀が打ちたいという願望がどんどん大きくなっていって、改めて自分の中の麻雀の存在がいかに大事かに気付き、体調も回復したので復帰を決意しました。
-復帰して、今年は夕刊フジ杯麻雀女王決定戦の個人戦で優勝されました。
個人としては、もし選んでいただけるとしてもタイトルを獲得してからの方が自分で自信を持って臨めると思っていたので、個人タイトルを獲った年に指名をいただけてタイミングも合いましたし、個人としても麻雀を打つ環境が整ってきたこともあったので、今回はありがたくお受けさせていただきました。
-Mリーグ自体はずっとご覧になられていたのでしょうか。
正直、最初のシーズンはほとんど見られませんでした。自分の実力不足を感じてお断りはしたものの、Mリーグの舞台に憧れはありましたし、だからこそその場で打てない自分に腹が立つ気持ち、悔しい気持ちがあったからです。ただ、その気持ちが少し落ち着いた2年目以降はMリーグを見るようになりました。
-セガサミーフェニックスというチームもずっとご覧になられてきたと思います。フェニックスの印象については。
いい意味でマイペース、一戦一戦に左右されないというか、元々持っている自信にブレがなく、強い信念と精神力がある3人のチームだという印象です。
-その中に入っていくイメージはできていますか。
3人ともめちゃくちゃ優しいので、チームに対する不安は全くありません。私も結構マイペースなところがあるので、そこで迷惑をかけないかだけは心配ですけど(笑)。
-Mリーグでの対局についてはいかがでしょう。
正直、今から2ヵ月先ということで、きっと最高に緊張が高まっていると思います。そういう場でちゃんと打ち切れるかという、緊張のところで心配はあります。ただ、今回はドラフトで指名していただいて、麻雀に自信がない状態でチームに加入したわけではありません。自分の中で明らかに数年前よりも成長している部分はあると思うので、そこを視聴者の方にお見せしたいです。そして、自分の持っている最大限の強みを生かせたらいいなと思います。
-ご自身の麻雀の強みについては。
私の麻雀は攻撃的というよりも「図太い」「図々しい」という言葉が近いのかなと思います。周りに気を取られすぎて自分の手がおろそかになるとか、そういう弱気な部分が出ないようにすれば、良さが出せると思います。
-エンタテインメント企業であるセガサミーとしては、麻雀以外の活動においても東城選手に期待しているところは大きいと思います。
今はコロナ禍で、以前行っていたファンミーティングなどのイベントが実質開催不可能な状態にあるので、お家でも見られるようなYouTubeとかは、現状では一番いいコンテンツだと思います。私としてはできる限りのことは協力したいですし、そういうことが私も好きなので、協力しつつ自分でも楽しみたいと思います。その中でさらにセガサミーフェニックスというチームを知っていただけたら、と思います。
-開幕まで残り2ヵ月ほどですが、これから何か取り組もうと思っていることはありますか。
残り2ヵ月の間に、普段よりも更に詰めた特訓したいと思っています。あとは、先輩方にMリーグでの戦い方なども聞いてみたいです。
-卓を囲むのはもちろん、過去の試合をみんなで見返して意見交換をするとか。
そういう機会があれば積極的に参加していきたいと思います。そして個人でもできる限りのことはしていきたいです。長年麻雀をやっていくと、考え方がブレてきたり、ズレが生じたりすることがあるので、そこの部分を改めて正していきたい思いはあります。根本的・基礎的な部分も改めて見直し、そこから打ち込むことによって、プラスアルファ成長できたらと思っています。
-最後に、セガサミーフェニックスファンの方、Mリーグファンの方に向けて、改めて意気込みをいただけますか。
私が休養していた時期を振り返ると、麻雀プロとしても人としても、どこか生きていなかったような感覚があります。個人としてはそこからよみがえろうとしている中で、今回セガサミーフェニックスから指名をしていただけました。チームも吉野監督の新体制になり、新生セガサミーフェニックスとして新たなスタートを切ろうとしています。そして、チーム名がフェニックスですよね。まさに生まれ変わろうと思っている私にもぴったりな名前を持つチームに加入できたことに、不思議なご縁を感じています。
今までの私を見てきた方は、すでに私にいろいろなイメージを持っていると思います。でもその中で、生まれ変わった私を見ていただきたいです。麻雀はもちろん、その他の部分も精いっぱい頑張って、セガサミーフェニックス、そしてセガサミーという企業に貢献できればと思います。今後ともぜひ、温かい目で見守っていただければと思います。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。