IKUSAを通じて
うれしいことが
たくさんあった
これからも臆せず挑戦を
仲田浩二 なかだこうじ(日本プロ麻雀連盟)
Twitter:https://twitter.com/porori0408
-今回のIKUSAには、どのような思いで参加されましたか。
自分はもともとパチスロライター「ポロリ」として活動していたのですが、瀬戸熊直樹プロと仲良くなって、「一度でいいから、瀬戸熊さんと何かを失うことを懸けた真剣勝負がしたい」と思い、日本プロ麻雀連盟に入りました。今回のIKUSAについても、瀬戸熊さんとそういう戦いができる機会があるかもしれないということが、一つ大きな理由です。
でも、プロになってみると、他にも違うベクトルですごい人がゴロゴロいました。そういう人たちと打っているうちに「強い人たちと戦うのがすごく楽しい」という気持ちが湧いてきたんです。そしてIKUSAはただ強いだけでなく、みなさんがものすごいモチベーションで臨む大会なので、そこでいろいろな人と戦うのも楽しみでした。
-今回は他団体の人と打つ機会も多かったと思います。
連盟とは全く違う考え方の人も多いですし、今回は現・最高位の竹内元太プロとも戦ったのですが、以前にセットで打ったときとは全く違う、真剣勝負の場での雰囲気を感じました。「勝てる気がしない」くらいの強さでしたし、タイトルを獲る方はやはり違うものを持っているんだなと。そういうことを経験できたのも良かったと思います。そして、普段だったら絶対当たらない人たちと打って、お話もさせていただいて仲良くなって、またどこかで一緒に打つことがあって、というつながりができていくのはすごくいいなと思いました。
-今回のIKUSAでは実況も担当されました。
僕は日吉辰哉プロとも仲良くさせていただいて、実況の話もいろいろさせてもらっています。いろいろな角度で麻雀を見るときに、実況は本当に面白いですね。実況席って、特等席なんですよ。視聴者の方はすごく良い場所で麻雀を見ている感覚があると思いますけど、実況席はまた一段と特別で、自分がそのとき感じた不思議なこと、すごいと思ったことを、隣にいる超一流の解説者に教えてもらえます。それが自分の中ではまた楽しいんですね。役得だと思いますし、IKUSAに出るなら、折角なら他団体の方も実況してみたい気持ちもありました。今回は竹内プロの回を実況させてもらったのですが、僕は連盟なんで、(最高位戦の)竹内さんの実況をする機会って、今後本当にないと思うんですよね。それをさせてもらえたのがすごくうれしいですし、いろいろなことで実りがある、自分の中でうれしいことが、IKUSAの中でいくつも出てきています。個人的にはいろいろな意味でステップアップがあっても面白いと思いますし、自分もそういう場には臆せず挑戦していきたいなという気持ちもあります。
-改めて、麻雀ファン、パチスロファンに向けて、今後への意気込みやIKUSAに向けてのメッセージをお願いします。
勝負の世界って負けたら何かを失う、勝ったら何かを得るということの積み重ねだと思いますし、Mリーガーはそこで結果を積み重ね続けた人たちだと思います。まだ日の目を見ていないで、でも頑張って夢を叶えようとしてる人たちにIKUSAを通じて注目してもらいたいなと思いますし、自分もそうやって見てもらえるよう、これからも頑張って活動していきたいなと思っています。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。