麻雀業界の外へ目を向け
VTuberに
独自のアプローチで
夢の舞台を目指す
齋藤豪 さいとう ごう(日本プロ麻雀連盟)
Twitter:https://twitter.com/Go_Saito3110
-改めて、今回のIKUSAにかける思いからお聞かせください。
僕はMリーグ開幕時のドラフトのときから、Mリーグに出ることに焦点を合わせて活動してきました。前回のオーディションもそうですし、今回のIKUSAに出場するのは必然だという気持ちで臨んでいます。チャンスを得るためにはチャレンジの分母を増やさないとダメだと思っているので、僕は単純に、分母を増やす努力をしています。
-齋藤プロはオンライン麻雀「天鳳」で「天鳳位」になった他、VTuber「牛さん」としても活動するなど、アプローチの仕方が独特だと思います。
天鳳位に関しては途中から「Mリーグに入るための武器の一つ」というモチベーションで取り組んでいました。そしてVTuberについても、麻雀界の中だけを見て頑張っても視野が狭すぎると思ったので、VTuberとしての活動に着手して外側から知名度をアップさせていく、というアプローチに挑んだところがあります。
– VTuberとしては多くのファンを獲得していますが、今後VTuberとして独自のポジションを築くことに注力する考えはなかったのでしょうか。
もちろん活動は本気でやっていますが、VTuberもMリーガーを目指すために知名度を上げる方法の一つ、という感じです。あとは、僕は年齢が39歳で、これからチャンスはどんどん少なくなっていくと思います。そこで麻雀プロとして行き詰まらないような環境を作るためにも、今の活動は大事だと思っています。
VTuberとして活動して思うのは、市場価値の高さ、そしてファンの熱意がめちゃくちゃすごいということです。VTuberのファンって、応援の仕方がわかっているんですよ。どうすれば活動者のプラスになるのかを理解していて、情報の拡散ですとか、場合によっては金銭的な支援についても積極的で、そこは麻雀業界と差がある部分だと思っています。麻雀プロも応援されないと厳しい職業ですから、いろいろな意味で応援してくださることを増やすことには、意味があると思っています。
ただ、やっぱり好きだから活動を続けている、というのもありますよね。YouTube活動って、ちょっとでも嫌だと思ったら絶対に続かないですし、僕もいい意味でモチベーションを保って、ストレスのないように活動していけたらと思っています。
-最後に、注目・期待してくださるファンの方に向けて、今後への意気込みをお願いします。
僕を昔から応援してくださっているファンの方々は知っていると思いますけど、何かチャンスを得るまでとにかくアタックし続ける姿勢というのは、YouTubeを始める前からずっと崩していないつもりです。かなり厳しい世界ではありますが、何かしらの形で応援をお返しできたらと思ってこれからも頑張り続けるので、見守っていただけるとうれしいです。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。