もう足を引っ張らない…
松本吉弘が奪い取った
価値あるオーラス追加点
文・山﨑和也【月曜担当ライター】2021年1月4日
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
Mリーグは2日から始まっている。お正月の時期とあって見た方も多いだろう。こんなご時世なので家にこもってゆっくり楽しみましょう。

第2試合
南家 藤崎智(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家 堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
今回は第2試合の模様をお送りする。この顔触れを見ておおっと思った方は筆者と同じところに注目していたかもしれない。

こちらをご覧いただきたい。1月3日終了時点での個人ランキング上位8位までの成績だ。それを見てみると、きれいに全チームが並んでいるのである。その中から堀、松本、村上とエース3人が登場したのだ(藤崎は(-0.9)の15位)。好調者がぶつかった好取組となった。
東1局。

勢いよくスタートダッシュしたのは松本。まだ藤崎と堀がツモってすらないで
→
と鳴いていく。上図で打
。
、
と切っていることから筒子のホンイツを視野にいれていることがわかる。

これが好調者たる所以か。ド急所のをすぐに引いて一気にわかりやすくなった。

勝負ありに思えたが、親の村上もかなりまとまった手になっていた。テンパイすれば「リッチ!」の声が響き渡ること間違いなし。

堀もイーシャンテン。「これはぶつかりますね」と解説の瀬戸熊直樹プロ。奇しくも好調者3人が前線に揃う。

手配を筒子に染めきった松本。をツモって
と入れ替えた。安全度でいえば
を残したほうがいいが、ペン
でテンパイを取ることもできるようにしている。

狙い通り、堀から出たをペンチャンで鳴いて
待ちのテンパイになった。

しかし堀もカン待ちで追いつく。
ドラ1の安手ながら松本の大物手を流せてしまえば大きい。

めくり合いとなったが堀が松本の当たり牌を掴んだ。松本の捨て牌には通っておらず、筒子の染め手と読むならば
か
の筋が考えられる。つまり
はなかなか危険。

熟考の末にを押した。これは後のインタビューで微妙な判断だったと述べていた。
を残すとアガりにくくなるうえに、まだ松本の手が筒子と決まったわけではない。そういう理由だっただろうか。

松本が堀からホンイツの8000点を直撃。大きなリードを奪った。出だしを思うと順当のようだが、実は紙一重の勝利だったことは松本にとって幸運だった。堀もテンパイまで辿り着いたのだがあとひと押しが出ず。

だがこれで簡単に終わらないのが堀。続く東2局で5巡目にテンパイを入れて待ちのリーチをかけた。入り目の中を重ねての両面待ちは気持ちいいことこの上ない。

ほどなくをツモ。あの四暗刻を決めたときのようにすっと静かに卓に置いた。なんだか抜いた刀を鞘に収めているようでかっこいい。リーチツモ
ドラ赤で、2000―4000のアガりとなった。
東3局。堀が復活して差が縮まった。

四暗刻といえば松本も黙ってはいられない。昨年11月16日の対局では、局が始まってからなんと1分50秒で役満を決めてみせたことがある。余談だが、あの四暗刻はほぼ無駄ヅモなしなので爽快感抜群だ。インタビュー含めてたった4分半ほどで終わってしまう動画なので、定期的にABEMAプレミアムで見返してしまう。

とまあそれは置いといて松本の手がかなりよかったのだ。

村上も早い段階でイーシャンテンに。やや形は悪いものの、速度では松本よりも速い。

親の堀もダブを重ねて楽しみな手になってきた。例の好調者3人に注目が集まり、東1局の展開と似ている雰囲気に。

3者誰が抜け出すかという中で村上がひとつ判断を下した。対子のを切って純チャン三色に向かったのである。

をツモって打
。ここは純チャンに固執せず両面ターツを残し、ピンフも見えてきた。前巡の
切りが柔軟な好手だったことがわかる。

一方の堀はポンから発進(打
)。オタ風だが萬子の染めに移行して
に頼らずとも攻められるようになった。これを鳴くのに抵抗がある方もいるかもしれないが、速度重視で参考になる判断だ。
