【西原理恵子 & 山崎一夫】捨て牌2段目 2面2ハンでリーチを目指す【でかぴん麻雀入門】

捨て牌2段目
2面2ハンで
リーチを目指す

フリー麻雀が誕生した当時、新宿などの繁華街にはリーチ麻雀と書いた看板が林立していました。

今はフリーと呼ぶのが普通ですが、当時は看板がそのまま内容を表すリーチ麻雀の呼称が一般的でした。

フリーはリーチが中心だと。

それは今でもあまり変わっていません。

たいていの雀士が先手リーチができる配牌を期待します。

先手の基準は決まってませんが、私は2段目の前半を目安にしています。

ここまでにタンピンなどの2面2ハンなら、勝ったも同然だと思って即リーです。

その時の結果は分かりませんが、長い目で見ると好結果になると思います。

残りのツモつまり抽選の回数はほぼ10回。

2面と言っても亜2面だと6枚待ちとやや見劣りがする。

完全2面に比べると残りのツモが3回ほど少ないのに近い。

もし配牌に雀頭が無い場合は字牌などの純粋タンキも含めて重ねる努力をしましょう。

一般的なのはノベタンの活用。私が個人的に呼んでいるエアタンも大事です。

【1マン】【2マン】【3マン】【5マン】【6マン】【7マン】【1ピン】【1ピン】【1ピン】【3ピン】【6ピン】【7ピン】【9ピン】
ドラ【7ピン】

前回紹介した【6ピン】【9ピン】で雀頭を取るやり方です。

【8ピン】があればノベタンですが、無くても有るつもりで即リーに備える。先に【8ピン】を引いて【6ピン】【9ピン】ツモで頭を作るのは牌が伸びている感じがするかもしれませんが、アガリまでの順序が違うだけだと割り切りましょう。

2ハンはリーチ込まずが理想ですがフリーでは込みでもギリギリ合格だと思います。

ハン数は役よりもドラ重視。

役は華麗さよりも1ハン重視。

メンピンドラ1などの3ハンがその典型。

●1ハン成金を目指してください。

【1ソウ】【1ソウ】【2ソウ】【2ソウ】【3ソウ】【3ソウ】【4ピン】【4ピン】【5ピン】【6ピン】【6ピン】【9ピン】【9ピン】

こんな単独3ハンに比べると100倍簡単です。
2の2の2で勝負を目指しますが、それに匹敵するバランスなら何でも良し。
たまたまダブリーなら悪形でもツモ数が補ってくれる。
ただし2ハンを一旦捨ててもそれに見合う良形待ちとハン数の回復が望めるならごくまれにダマが有利な事もある。

【1ソウ】【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【2マン】【3マン】【4マン】【5マン】【3ピン】【4ピン】【5ピン】【6ピン】 【5マン】
ドラ【7ピン】

3456と4567は最強のくっつきテンパイなので1ハンとテンパイ後のツモを数巡捨てる価値がありそう。

【1ソウ】切りダマで変化を待つ方が、ツモ数を犠牲にしてもより良いバランスが取れそうです。

これは途中テンパイでも似たようなものでダブリーが特別ではありません。

ゲームやギャンブは期待値打法が基本ですが、数値化はとても難しいか不可能ものが多い。

ただし、ルーレットなどの構造的にマイナスの期待値にしかならないギャンブルはどんなに頑張っても勝てません。

「俺はコマ(賭け金)の上げ下げで勝ってる」という人もいますが長くは続かない。

大数の法則に飲まれて、やがてハウス側の期待値計算どおりに落ち着きます。

ちょうど2の2の2になる方がマレなので自分のフォームで良し。

●速さ優先
●待ち牌数優先
●高さ優先

得意なのはどれですか?
それが最強だと信じていいと思います。

フリーの東場は
8000+チップ狙い

フリー麻雀は赤牌導入以来チップのウェイトがとても大きくなってます。

それもツモが大きい。

●リーチでアガリ確率を半分にして得点を3倍を目指せ。

私は長くこれをお奨めしていますが、これは2000やザンクをダマでアガる人が多かった時代のものと言えば分かりやすいと思います。

今は赤牌などの効果でダマで8000など当たり前の時代。

リーチで得点3倍はおろか2倍も無理ですよね。

でも特に修正もしないのはご祝儀があるから。

一般的な点Pの場合チップは5000点相当。

私の店は2000点なのでいわゆるソフトPで、点5との中間くらい。

タンピン赤赤8000をリーチしても得点はせいぜい1.5倍くらいじゃないですかね。

アガリ確率が概ね半分だと、せめてその逆数の2倍じゃないと損じゃないか。

でももしツモったらと仮定してチップ5000の実質実入りを比べてみましょう。

トップへの貢献度は別。

●タンピン赤赤ロン。

8000点と10000点で18000点相当。すでに素点よりチップが大きい。

メンタンピン・ツモ赤赤は12000点。

チップ合計30000点相当で合計42000点相当。すでに逆数クリアです。

これに裏ドラの確率を1/3とすると、長い目で見るとプラス1枚1人から5000点で合計47000点相当。

検算はしてませんが(しろよ!)逆数2倍はだいぶ上回りそうです。

私の記事はタイトルが示すようにゲームよりはギャンブル寄りなのでここ重要。

ギャンブル寄りと言うかギャンブルそのもの無頼派の作家さんは、チップ1枚50000点の麻雀で鳴きタンヤオ赤赤を見送ってツモアガリしてました。

点5やソフトPでそういう事をする人は見たことがありませんが、ご本人としては、

●それが得と判断し
●しかも楽しいんでしょうね。

事実の判断と価値の判断が一致してればそれに越したことはありません。

(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2022年4月号)

●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/

さいばら&山崎の でかぴん麻雀入門は毎週水曜更新!!(次回は9月6日更新予定)

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