【 #神域リーグ2023 第10節第30試合観戦記】神々に挑め! ルイス・キャミ― 最終戦任された大怪盗は 楽しむ心の体現者【文 #後藤哲冶 】

神々に挑め!
ルイス・キャミ―、
最終戦任された大怪盗は
楽しむ心の体現者

レギュラーシーズン最終戦。
チームゼウスは、苦しい状況に置かれていた。

最下位に低迷していたグラディウスが、エース朝陽にいなの大活躍で猛チャージ。
最終戦を前にしてゼウスがなんと最下位転落。このまま行くと、ゼウスはセミファイナルで姿を消すことになってしまう。

更に悪いことに、この最終戦、ゼウス以外の3チームは監督であるトッププロが打つことが確定していた。
対して、ゼウスの監督たろうは、もう出場枠を使い切っている。
まさに窮地と言えるそんな状況。

それでも、ゼウスの楽屋に、暗い雰囲気は一切なかった。
最終戦を任されたのは、ルイス・キャミ―。
そんなルイスに対して、チームメイトの天宮と桜から可愛い応援が飛んでいた。

「いっちゃん大好き!」「愛してるよ!」

対監督3人戦で4着になってしまった姉桜凛月の仇をとるべく。そしてチームの窮地を救うべく。
ルイスの挑戦が始まった。

第30試合
東家 渋川難波    (チームグラディウス)
南家 松本吉弘    (チームヘラクレス)
西家 ルイス・キャミー(チームゼウス)
北家 村上淳     (チームアトラス)

東1局

監督3人を相手にしても、ルイスが臆することはなかった。
形には不安が残るこの牌姿から、ルイスは白を仕掛けていく。

果敢に仕掛けて、1000点のアガリ。この半荘最初のアガリを、ルイスがモノにする。

東2局も、ルイスは迷わず踏み込んでいく。

最初から【3マン】が4枚あったルイスの配牌。
上家に座る松本から【1マン】が出ると。

これをカン。手牌は鳴かないとアガリには遠そうなので、【1マン】から強気に大明カン。

三槓子いきます~?」

ここで【3マン】も暗カン。カンはドラを増やすリスクはあるが、他家からすればプレッシャーになる。

「私は今心にメイカちゃんを宿してる!」

昨年はチームメイトとして見ていた。監督3人相手にも全く臆することなく攻め込んだ歌衣メイカの姿を。
その攻撃的な麻雀を体現するように、ルイスも立ち向かっていく。
カン【5マン】の8000点テンパイだ。

しかしここは冷静にダマテンを入れていた渋川のツモアガリ。
2000、4000でトップをグラディウスに奪われてしまう。

東3局はリーチ対決を松本が制し、2000、4000の加点。
放銃は無くとも、ツモられでじわじわとルイスの点棒が減っていく。

東4局

親の村上からリーチが入るが、ルイスもタンヤオでまとまっていて悪くない。
ここから、1枚切れの【白】を打つと。

「ずんたんひどいよ!」

これが村上のリーチに当たってしまう。
2000点と打点こそ低いが、当たり牌の【白】を掴まされているのが嫌な感じだ。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀戦術シリーズ 新刊情報/