負けられない戦いの中でも変わらない君【Mリーグ2022-23セミファイナル観戦記4/11】担当記者:越野智紀

負けられない戦いの中でも
変わらない君

文・越野智紀【火曜担当ライター】2023年4月11日

第2試合

東家:堀慎吾KADOKAWAサクラナイツ
南家:黒沢咲TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:佐々木寿人KONAMI麻雀格闘倶楽部
北家:小林剛U-NEXT Pirates

レギュラーシーズン突破という一つ目の階段を登った雷電でしたが、ファイナルまで残れなければ同じこと。

大きいトップを取ってこいと送り出された黒沢選手は、その言葉を背に開局から全開のスタートを決めました。

東1局

2枚切れのペン【7ソウ】ながら打点充分なことや変化が難しいことから即リーチを選択した小林選手に対し

怯まずに【赤5ソウ】を切って追いかける黒沢選手。

これを一発でツモって裏も乗り、まずはハネマンのアガリとなりました。

止まらない黒沢選手は東2局

親番で先制テンパイが入ります。
直前に【1マン】【3マン】と切られていることもあり、【4マン】を切っての【2マン】【5マン】待ちでリーチをするのかなと見ていたら

まさかの【2マン】【4マン】のツモり三暗刻というセレブすぎるリーチ。
リーチのみの亜リャンメンをツモり三暗刻のシャンポンにすることは多々ありますが、タンヤオと赤があるのにツモり三暗刻を選ぶことはあまりないです。

独特な世界観を見せ、2局で全員の心を折りにきた黒沢選手でしたが

無筋の【9ピン】を押してタンヤオのテンパイを入れていた寿人選手が、ロン牌の【2マン】を吸収しながらリャンメン待ちに変化しての追っかけリーチをかけ

黒沢選手の大物手を潰すことに成功。
事無きを得ました。

東4局1本場
ここまで出番の全くこなかった堀選手が

満貫級の【東】バックで【5ピン】を仕掛けると

【東】を掴んで即受ける寿人選手。

【1ピン】も止める徹底ぶりで、魔王は受けも強いというところを見せ堀選手の手を封殺しました。

南1局
ここは小林選手の一局。

寿人選手のリーチを受け、仕掛けていた小林選手の手には現物無し。
【4ピン】が通っていて【1ピン】は筋だけどドラ。
この【1ピン】があたるなら単騎かシャンポンでしたが、先に【4ソウ】が切られて【東】を挟んでの【6ソウ】切りリーチというのを見て

【1ピン】勝負。
シャンポン待ちの相方候補筆頭の【8ソウ】が通ったことでシャンポン待ち率が低下していたことが押せる要因で

この仕掛けてからの立ち回りの上手さでアガリをものにしました。

南2局
寿人・小林が上手く立ち回る中、無慈悲な攻撃で勝負を決めたのが黒沢選手で

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