下石戟の連闘、連勝劇【Mリーグ 2025-26 レギュラーシーズン 観戦記12/12 第2試合(麻雀LIVE)】担当記者 坪川義昭

下石戟の連闘、連勝劇

文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年12月12日

BEAST Xは勢いに乗っている。
今週もプラスポイントを上乗せし、1戦目に登板した下石がトップを取ったことにより、チームポイントは大台の200pを突破した。
鈴木大介が▲294.1pと苦しい闘いを強いれらているが、残る三人が大きくそれをカバーしているのだ。

下石は個人成績を2位まで上げ、独走状態であるEX風林火山の永井に迫る。
チーム加入後、初の連闘を任された下石は1戦目の疲れを感じさせない様子で卓に着いた。

 

第2試合

東家:小林剛U-NEXT Pirates
南家:下石戟BEAST X
西家:醍醐大セガサミーフェニックス
北家:二階堂亜樹EX風林火山

東1局

南家の下石がくっ付きのイーシャンテンだ。
自身で【1ソウ】を切っていることもあり、【3ソウ】切りとした。
ドラの【1マン】引きでペン【3マン】リーチもOKの構えである。

絶好の【4ピン】を引き入れて先制リーチを放つ。
なんの変哲もないリーチ・タンヤオの手なのだが、少しだけ他の選手と違う進行をみせていた。
このテンパイを果たすまでに一度も安牌を抱えていないのだ。
良い手は全力でアガリに向かう。
言葉で言うのは容易いのだが実際に卓に着くと、そう簡単なものではない。

切り切れない【7マン】が重なった亜樹にもテンパイが入り、追っかけリーチを敢行する。

亜樹が放った【8ピン】を捉えて下石が2,600点のアガリをものにする。

 

東2局


親の下石が【9ピン】をポンしてトイトイに向かった。
正体不明の仕掛けに対して4巡目からオリるわけにはいかない小林が、ドラの【南】をリリースする。

これもポンした下石はイーシャンテン。


【3ピン】よりも【1ソウ】が残っていたことで、ホンイツは否定されたが、チャンタなのかトイトイなのかは不明なままだ。
勿論、役牌の可能性もある。


この仕掛けで、すぐに醍醐が撤退を決めた。


更に亜樹もそこそこな手だったが、ションパイの【北】がお荷物となり手を崩す。


ドラをリリースした小林も同様に【6マン】を中抜きし、下石の一人舞台が完成した。


【發】を重ねた下石が闘う相手は、三者ではなくツモ山である。
ハイテイまでの時間はできた。
それまでにアガリ牌を引けるかだけの勝負だ。


結果は流局となったが、下石の積極的な仕掛けで場を圧倒した一局となった。

 

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