熱論!Mリーグ【Mon】
前原雄大、萩原聖人、
麻雀界のレジェンドが
Mリーグで伝えたかった事
文・危険な鬼太郎【月曜担当ライター】2019年2月11日
いよいよMリーグを大詰めだ。80戦という試合は長かったように感じたが、今考えると短くも感じる。
そんな彼らのギリギリの麻雀を振り返っていきたいと思う
【一回戦】
コナミの前原は絶好調だ。ピンズ以外の牌を捨てるだけで
この跳満。園田も急所を鳴かせるぐらいの覚悟はしたと思うが一枚も余っていないホンイツに12000のビハインドは不運が過ぎる。
3位と4位の関係のドリブンズとコナミは今日の2試合でレギュラーシーズンが終わってしまう。ぜひとも3位で試合を終えて、明日の結果を優位に進めたいところ。
東3局
松本が123の形でをチー。
前原聴牌。珍しく小考する。
待ちなのに何故すぐにリーチ宣言をしなかったのか?
それは自分の待ちがあまりにも薄すぎる。が3枚、が自分の使っているのも合わせて二枚。も二枚。もう七枚も見えている。
「ヤミテンもあるか…?」
に役があればヤミテンにしたのかもしれない。は狙い目だ。それを捉えられないのはあまりにもヌルすぎる。
この後も前原、押しに押しまくり局面を制しにかかるが、中々決定打を出せずにオーラスを迎えてしまう。
【オーラス】
親の松本が手牌に見切りをつける。
出来ることならばメンゼンで進行させて前原を逆転したいが、そうはいってられない手牌。連荘して次に期待だ。
聴牌する前原。
は正直言って分からないが、はポンされていてノーチャンスの牌。国士の瀬戸熊に1枚と仮定すれば山にはいそうな牌。
だが、前原が迷っているのはそこではない。
「松本にドラののシャンポンがあるか?」
という疑問だ。
ここではを縦置き。の所在が分からない以上はリーチは打てない。
前原の麻雀は雑と表現されることもあるが、こういった一打一打を取り上げるととても繊細だ。
松本 手出し、待ちのノベタンに。
この松本のを見た前原は人が変わったかのようにをカラ切ってリーチを掛ける。
「松本にとのシャンポンは無い!この局は松本に放銃してもリスクは少ない!」
しかし制したのは松本!
熱い展開だ。誰がトップになるか最後の最後まで分からない。
【オーラス 一本場】
前原の手が凄く良い。勝負のリーチを掛ける。
普通ならばヤミテンに構えてリャンメンに変わってリーチするかどうか思案する手だと思うが、前原はそんな柔軟な手は取らない。真っ直ぐに攻める。
まさに剛腕。松本の追っかけリーチを貰いながらも最後の牌のを引き当てた。
ドリブンズをラスにしてコナミがトップだったので相当ファイナルシリーズ進出は濃厚か?
【二回戦】
萩原がリーチ。
最高のを引いての単騎リーチ。第一打でも効果があるのにまでも切ってある。これは降りていても止まらない牌だ。
高宮からを捉える。