熱論!Mリーグ【Fri】
大きく打って大きく勝つ!
「麻雀が強いおじさん」
近藤誠一は役満がお好き
文・masasio【金曜担当ライター】2019年10月11日
Mリーグ2019が開幕して早くも2週間が経った。
今期の特徴は何といっても「女性選手の活躍」だろう。
Mリーガー全29名のうち女性選手は10名。
10月11日の試合開始時点でこの10名の女性選手のうち7名がポイントプラスしているのだ。
昨期はというと、Mリーガー全21名のうち女性選手が5名。ポイントプラスでシーズンを終えたのは、なんと黒沢咲選手ただ一人だった。
このことを考えると女性選手の大躍進といえるだろう。
キンマwebにて試合のある日は毎日更新されている観戦記においても、女性選手の活躍を描いた見出しが躍っている。
確かに見た目にも美しい女性選手が麻雀を打っているのはとても新鮮で目を引くものだ。
実際にMリーグを視聴したことがある人を対象に「麻雀にどんなイメージを持ちますか?」とアンケートを取ったところ、「女性もプレイするものだ」という回答が一番多かったそうだ。それだけMリーグにとって女性選手の存在が大きいことがわかる。
しかし、しかしである。
私は声を大にして言いたい!
「時代はおじさんである!!」
麻雀界のお隣、将棋界では木村一基九段が46歳にして自身初のタイトルとなる「王位」を獲得して話題になった。
20代30代がピークといわれる将棋界においてこれは素晴らしい快挙である。
木村九段・・いや木村王位は日ごろから「将棋の強いおじさん」と呼ばれており、将棋の実力はもちろん、ユーモア溢れる人柄もあってファンに愛されている。
さあ、今こそ決めようではないか、いったい誰が一番
「麻雀の強いおじさん」
なのかを!
*麻雀は老若男女問わず楽しめるゲームです。
1回戦
起家から
近藤VS瀬戸熊VS藤崎VS内川
「最強のおじさん」を決めるのにふさわしいメンツになった。
ちなみにこの試合は2019シーズンの15試合目。
男性選手4名の組み合わせはわずかに3試合目だ。これからは男ばかりの対局が珍しくなっていくのかもしれない。
東1局
まず先手を取ったのはこのおじさん。
親の近藤が切ったを軽快にポンしてテンパイ。
打としてマンズの変化に備えた。
2000点のカンチャンということで怖いところだが、どうせメンゼンでも苦しい手。
親の現物もと持っており大丈夫という判断か。
初出場の藤崎だが特に緊張は無さそうだ。
この仕掛けに切り込んだのはこのおじさん。
チーム雷電瀬戸熊直樹!
を引き入れてカンで即リーチ。
自身の目からが3枚見えておりは狙いごろ。
もしを引いてテンパイしていたら、瀬戸熊ならタンピンイーペーコーなどへの変化を見てダマテンもあったかもしれないがならば素直にリーチに行くところだ。
このリーチを受けて、テンパイしている藤崎。
瀬戸熊の入り目であるはビシっと勝負したが、次のツモで撤退。
瀬戸熊はトイツ落としのリーチでピンズは1枚も切れていない。
賢明な判断だろう。
程なくして瀬戸熊のツモアガリ。
裏ドラは乗らなかったが1000/2000のアガリで最強のおじさんに向けて一歩リード。
試合の流れを重視する瀬戸熊。手ごたえのあるアガリだっただろう。
一方の藤崎はこの表情。