近藤誠一と桑田憲汰── あの日のリベンジは、また明日【麻雀最強戦2025 ファイナル 1st Stage】観戦記【D卓】文:坪川義昭

近藤誠一桑田憲汰──
あの日のリベンジは、
また明日

【D卓】担当記者:坪川義昭 2025年12月13日(土)

本日の最終戦である麻雀最強戦2025ファイナル1stStage D卓が開始する。

史上初の三連覇を狙う桑田、昨年準優勝で生きるレジェンド近藤、若手筆頭株の當眞と瀬戸という魅力的な組み合わせである。

明日の2ndStageへ勝ち上がるのは誰なのか────。


東家:桑田憲汰(日本プロ麻雀連盟:現最強位)



南家:當眞脩平(日本プロ麻雀協会)



西家:瀬戸麻衣(日本プロ麻雀連盟)



北家:近藤誠一(最高位戦日本プロ麻雀協会)

 

東1局1本場


6巡目に北家の近藤がドラシャンポンのヤミテンを入れた。
早い段階で【9ソウ】が3枚飛んでいることもあり、前巡にドラの【7ソウ】をトイツ固定しているところに味がある。


先制リーチは瀬戸だ。
高目を引き入れて感触の良い待ちである。


ツモ切り追っかけリーチの選択も十分にあるが、近藤はヤミテンを続行する。
二軒リーチになれば、脇二人はほぼ撤退を選ぶが、一人に対してなら押し返して無筋が放たれることは往々にある。
その可能性や危険牌のスライド込みで判断だろう。リーチをかけなくても、押し返しが見合う打点というのも大きい。


ここは、近藤が【8マン】を引き寄せ2,000-4,000のツモアガリを決めた。

 

東3局1本場


役牌の【東】を仕掛けるか微妙だった近藤の手牌だが、ドラの【1マン】が重なったことで一気に攻める手に変化する。


しかし、このタイミングで當眞に【東】が重なり、場に放たれなくなってしまった。


近藤は更に【2マン】をアンコにし、四暗刻のイーシャンテン。
こうなれば、【東】以外からでもポンテンをかけたいところだ。


近藤の鳴きたい【1マン】も當眞に吸収され、場況の良さそうな【8ソウ】単騎のリーチが放たれる。
ここに無筋を叩き切ったのは桑田。


超勝負手のイーシャンテンで、【6ソウ】を押していく。


【7ピン】を引いたところで、少しトーンダウンして現物の【3ソウ】切りとした。


しかし、メンゼンでテンパイとなれば、話は別だ。


自身で5枚持ちの【4ピン】【7ピン】で危険な筋ではあるが、追っかけリーチで捲り合いに挑む。

當眞から放たれた【7マン】を捕らえて2,600点。
すぐに撤退を選ばす、最強位らしい攻めっぷりが垣間見えた一局だった。

東4局
南家の桑田の手牌が良い。


すぐにでも仕掛けてホンイツに向かいたい手である。


次巡のツモが【2ピン】ならば、テンパイを取らざる得ない。
できるだけ早めに、良さそうな単騎待ちでリーチを放ちたいところだ。

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