認知症防止に
麻雀が役に立つ
「ガハハ、最近は高齢者相手に健康麻雀の指導にも精を出してるよ」
ご存じミスター麻雀こと小島武夫プロです。
「歳を取っても麻雀さえやってれば、アレになるのがナニできるからね」
アレとナニの話は以前にも聞いたことがあり、どうやらボケ(認知症)が防止できるということらしい。
この時点ですでに、小島プロの主張が疑わしいのが難点です。 もっとも、ぼく自身もこのやり取りをなかなか思い出せませんでした。
小島プロは、若いころからの無頼な生活がたたってか、中年以降にいくつかの急性病や慢性病を患っています。
かつて結核で入院してた時に、西原理恵子さんと一緒にお見舞いに行きました。
「いらっしゃい、二人とも引きが強いね。ぼくはしょっちゅう病院を抜け出して飲みにいってるのに、今日はたまたま病院に居たんだよ」
結核が完治した後には、心臓の血管に問題があることも発覚。 治療のかいあって、現在は完治しているそうです。
「タバコをやめたのが良かったかもしれないね。それとも酒を毎晩と女をたまにっていうのがいいのかな。ワハハ」
小島プロはネット麻雀やブログもベテラン。それも頭脳や気持の若さを保つのに役だっているんじゃないかと思います。
麻雀の健康への影響は、プラス面だけでなく、マイナス面ももちろんある。
「ロン!」
「ダメかあ。また牛乳瓶1本分のカルシウムが溶け出したよ」
肥満気味の中年の歯医者さんが点棒を投げます。
歯医者さんによれば、ハラハラドキドキしたり、びっくりしたり、落ち込んだりすると、血液からカルシウムが失われるんだとか。
「その分骨から溶けだすから、虫歯になりやすくなるし、腰痛にもなりやすい」
なるほど。
「カルシウムが減るとイライラするし、イライラするとカルシウムが減る。イライラ解消に糖分や脂肪分が欲しくなって肥満になる」
大きな肩をすくめてました。
「先生、アガったほうはカルシウムが増えるんですか?」
「そんなワケないだろ!」
筋肉増強で
麻雀の成績もアップ
「おはようございま~す」
高田馬場のバラ打ちに、毎週日曜日の早朝にジョギング姿で現れる若者がいました。
「来やがったなヤソ教、キリシタン・バテレンめ」
常連のおじいちゃんの言葉は、キリスト教徒という意味。
若者は朝早く、ひと駅ほど離れた所にある教会に行って、お祈りをしてから来るんだそうです。
打つのは東風戦をキッチリ4回だけ。
腕と経験はまだ足りないように見えましたが、体力と集中力と、怪しい信仰心で勝っているようでした。
なんせおじいちゃんたちは、体力はヘロヘロ、血液と脳ミソはドロドロのトランス状態。
「いっぱ~つっ。跳ねくりマンコの縮れっ毛!」
「ふひゃひゃ」
ギャンブルの楽しみには、こんな退廃した気分にもあるように思います。
集中力を維持するには、もちろん精神力も大事でしょうが、体力そのものも重要。
特に徹夜麻雀などの長時間勝負は、体調管理ができてないと根気負けや体力負けすることがある。
髭面の中年登山家も、麻雀自体は雑でしたが、固定メンツで徹夜2日目くらいになると、グッと勝率が上がってました。
実際のところは、他のメンツの勝率が、気力体力と連動して低下してるんだと思います。
「髭さん、冬山で遭難した時には寝ちゃいけないって聞くけど、そうなの?」
「いや、俺の経験だと、たとえ風雪のビバークでも、眠れるうちに少しでも寝たほうがいいと思う。凍死する前には目が覚めると聞いてる」
髭さんは全自動卓で、麻雀牌がセットされる僅かの間に眠る。
卓上に上がって来る牌が手に当たるのが、目覚まし時計のタイマーなのだ。
「狭心症を直したければ、禁煙して運動をすることです」
15年ほど前に、医者のアドバイスを受けたのと、雀荘開店をキッカケに禁煙しました。
それまでほとんど運動していなかったので、思い切ってスポーツクラブに入会しました。
金持ちそうなおばさんが、タクシーで来て、ランニング・マシンやエアロバイクでトレーニングをしてるのを目撃。
「徒歩か自転車で来ればいいのに…ついでに新聞配達かヤクルトおばさんはどうだ」
以後自分では、クラブは退会して自転車通勤です。
おかげで、不規則な仕事のわりに、あるいは年齢のわりには体調はそこそこ。
ボケ予防には、身体も頭も使ったほうがいい、ということで、原付免許(失効5回)を数年ぶりに取りました。