内川、岡田が肌で感じた…Mリーグの景色とは⁉︎ サクラナイツの初陣【熱論!Mリーグ】担当記者:ZERO

熱論!Mリーグ【Tue】

内川、岡田が肌で感じた…

Mリーグの景色とは⁉︎

サクラナイツの初陣

文・ZERO【火曜担当ライター】2019年10月1日

2019開幕

長くて暑い夏を経て、再びMリーグのレギュラーシーズンの時期がやってきた。

ここで今年のレギュレーションを見てみよう。

整理すると、

レギュラーシーズン(90試合)

↓ ここで2チームが敗退

セミファイナル(ポイントを半分にして16試合)

↓ ここで2チームが敗退

ファイナル(さらにポイントを半分にして12試合)

こうなる。これはレギュラーシーズンで400ptの差があったとしても、ファイナルで100pt差になる計算。1試合のトップラスで変わってしまうポイント差だ。

プロ野球のクライマックスシリーズのように、最後の瞬発力が必要になってくるだろう。これはわかる。

私が問題だと感じているのはレギュラーシーズンだ。

このシステムだと、レギュラーシーズンでポイントを稼ぐ意味が小さくなり、その一方で「敗退しないこと」が非常に大きな意味を持つ。各チームの最優先事項になるだろう。

ようは、足切りの2チームを決めるために90試合やるようなものなのだ。

本日解説の多井プロが「オリまくってやろうと思います」と語っていたように、リスクをとらない選択が有利になってしまうのだ。

勝負手でベタオリ、有利な状況でダマ…下位チームは必死だが、上位チームは目の前の対局が重要ではなくなってくる。視聴者が見たいのはそんな弛緩した戦いでは無いはずだ。

最後までどのチームも希望が持てるための配慮だと思うが、その分レギュラーシーズンの意義が薄れてしまうような危機感を覚えた。

さて、今年からKADOKAWAサクラナイツが加入し、8チームとキリがよくなった。

月曜日に行われた開幕戦は

既存のチーム、メンバーでの対局となり、昨年の延長を見ているようだった。

そういう意味ではKADOKAWAサクラナイツの登場する火曜日が、Mリーグ2019を占う意味で重要な一日になってくるだろう。

なんと本日は、そのKADOKAWAサクラナイツの控室に潜入取材することになったのである。今回はそのレポートをドキュメント調でお届けしたいと思う。

PM17:30 潜入

Mリーグのスタジオに着くと、まばゆいばかりの白が目を襲ってきた。

初陣であるサクラナイツのメンバーはどれほど緊張していることだろう。

そこに入れさせてもらえるだけでも恐縮だが、ピリピリとした空気を想像するだけで胃が痛くなってくる。

「失礼します」

入った控室で私の心配は打ち破られた。

出迎えてくれたのは沢崎誠プロだ。

十段位・マスターズ2期・最強戦・日本シリーズ…数多くのビッグタイトルを獲得している沢崎プロは、大舞台に慣れており、微塵の緊張も感じさせない。常にニコニコと見守っていて、サクラナイツの精神的支柱になることは間違いないだろう。

PM17:50 集結

気さくに話しかけてくれる沢崎プロや、監督らと談笑していると、

内川幸太郎プロがやってきた。

監督が「絶対的エース」として1位指名したイケメン雀士。

1時間後に先発が決まっており、緊張というよりかは早く打ちたくてウズウズしているように見えた。

そしてほどなくして入ってきたのは…

おかぴーこと岡田紗佳プロだ。

最初に思ったのは「顔ちっちゃ!」ってことだ。多分私の半分もない。12頭身はある。

モデルとして活躍する彼女は、芸能人が持つ独特のオーラを放っており、同じ人間とは思えない。(褒め言葉)

プロ2年目での大抜擢はMリーグの中でも異例中の異例。

(昨年萩原プロが1年目で選ばれたが、彼はそれまで20年近くトッププロたちと大舞台で戦っており、例外だろう。)

監督が岡田プロを獲った理由は、「伸びしろ」とルックスを含めた「スター性」だ。

私は近代麻雀における彼女のコラムが大好きである。

プロ意識の高さには驚かされるし、業界に対しての忌憚のない意見は読んでいて痛快だ。

例えば

「麻雀の点数はなんで100点単位なの?3900点は39点でよいのでは。大会のポイントともリンクしやすいし。」

なんて意見は、長い間「そういうもの」として関わってきた人間からすると、とても新鮮なのだ。

サクラナイツは他の7チームに1年遅れての参戦だが、なんと個性的な3人の揃ったチームだろうか。

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