イーシャンテンのままだが、受け入れは格段に広くなった。
しかし朝倉も、亜樹の欲しい
をポンして応戦。
目まぐるしく動く状況の中、瀬戸熊はなおも強気に
を打ち出す。
この
は亜樹が鳴ける牌。しかし、チーもポンもできる。
チーかポンか?朝倉の河を一瞥し、亜樹はまたも岐路に立たされた。
亜樹の選択は、![]()
でチーして打
。
ポンで
を切っている朝倉なら、
は鳴かれないと読んだ。
しかし、またもその選択は裏目に出てしまった。
は朝倉がポンできる牌だったのだ。
そしてすぐに藤崎からツモ切られる
。
たった1300点だが、パイレーツを救い、風林火山を突き放す大きな大きなアガリ。
親番で数少ないチャンスをものにした朝倉と、親番で痛恨の裏目を引いた亜樹。
あのとき
を、
を残していれば。
今さら言っても、時間は巻き戻せない。
亜樹が親番で払った代償は、あまりにも大きすぎた。
ボーダー戦線の明暗がくっきり分かれたこの半荘で、麻雀格闘倶楽部が一歩抜け出す。
運命のXデーまで、あと5日。
それまでドリブンズと風林火山は、どれだけ運命に抗えるか。

都内のAI企業で働くエンジニア。観戦記ライター3年目。現在は仕事の合間を縫って都内の様々な雀荘、麻雀BAR、大会に出没中。
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