開催当日は、アクリル板の設置や対局中のマスク着用といった映像で確認できるところだけでなく、検温や手洗い、うがいなどを徹底、現場の人数を減らして濃厚接触もできる限り避けるよう配慮。
対局の合間には都度牌や卓を消毒するなど、現場での防疫についてはできる限りの対策をとっていたという。
多くの人たちの尽力で行われた試合は、いずれも非常に見応えのある、素晴らしいエンターテインメントだった。
長く麻雀に飢えていた人たちにとっても、きっと満足できるものだったのではないだろうか。
最後に、試合後の勝又のコメントを紹介したい。
「今は新型コロナウイルスでみなさんかなりストレスをためた生活をされていると思うんですけど、僕らは麻雀を打つしかできないので、少しでもみなさんが楽しんでいただけるような麻雀をこれからも打ち続けていけたらなと思っています。頑張ります」
彼らプロ雀士がかつてのように何の気苦労もなく最高峰の麻雀を見せてくれる日々が、そして我々麻雀ファンが何に気兼ねをすることもなく麻雀を打てるようになる日々が、1日も早く戻ってきてくれることを願っている。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。