【渋川難波】麻雀番組で強くなれ【第5回】

その5 知らない世界を見ることが出来る

はい、相変わらず意味が分からないと思うので説明します。
要するに

「自分とは明らかに違う打ち方の人を見ることにより、自分だとあり得なかった世界線を見ることができる」

ということです
例を用いて説明しましょう。
瀬戸熊選手はこの配牌をもらい、第一打目にを切られたところです。さてあなたはこの鳴きますか?鳴きませんか?東1局 ドラ

 

解答

 

鳴かず

解説
鳴くと赤ドラの3900はかなり和了れそうです。しかもマンズホンイツも見え、ここからの赤やドラの引きもあるのでマンガンになってもおかしくありません。
逆にスルーしてもの部分がかなり重たく、和了率を低くしてまでスルーするメリットはあまりなさそうに見えます。
おそらくほとんどの人は鳴くでしょう。実際に僕も出たら迷わず鳴きます。
だからこそ、鳴く派の人達は鳴かなかったらどうなるのか?という世界を見ることができません。
しかし配信対局なら、自分の代わりに鳴かなかった場合の世界を見せてくれる人がいるのです。
これは仕掛けだけの話ではありません。例えばリーチするかどうか、リーチに降りるか押すかどうか、という時も自分とは逆の選択をしてくれると、こっちの世界はどーなんだ?と楽しめますし、こういう選択もアリなんだなあと新しい発見もあることでしょう。
ちなみにこの局面、瀬戸熊選手がをスルーした理由を考えてみますと
①東一局なので、鳴いて3900は勿体ない
②1巡目なので、まだ焦ることはない
③そもそも仕掛けを多用するスタイルではない
この辺りだと考えられます。
全てひっくるめて言いますと
「勿体ないから鳴かなかった」
となるでしょう。
さて、必然にも見えるこのをスルーした後の世界にはどんなことが待っていたでしょうか?それが、こちら!

こんなにも見事な手に仕上げ、安めながらも一発でツモり裏を三つ乗せて4000.8000の和了りとなりました。
倍満になったのはたまたまかもしれません。しかし、毎回を鳴いていたらこの倍満に出会えないことも確かです。
麻雀に絶対はありません。自分には常識でも、案外その常識が違っていた!なんてこともたくさんあります。
配信対局はそんな自分の常識を壊してくれるチャンスなので、自分と違う選択が出た時ほど注目して見るようにしましょう。
それでは、また!

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