熱論!Mリーグ【FS第20節】
チームプレイと自分らしさ…
立直を捨てて立直で決めた
村上淳、渾身のゲームメイク
文・危険な鬼太郎【FS第20節担当ライター】2019年3月30日
19回戦では、鈴木たろうが見事なトップをとった赤坂ドリブンズ。
この点棒で固めた強固な城を攻め落とせるチームなど存在するのだろうか?また、他の3チームはそれぞれどういう風に攻めるんだろうか。
観ていきたい。
東1局
白鳥が早々にダブ
と
をポンして聴牌。
でアガれれば打点は十分…だったが、白鳥の待ちは無くなり、3者も受けながら進行していく。
流局するのか?と思いきや、勝又が聴牌。
白鳥の捨て牌もまぁまぁトイトイ臭い。ドラの
はシャンポンの形でしか放銃の形にならず、
もトイトイに当たる可能性がある。
勝又はいともたやすく、ドラの
を捨てた。
白鳥はダブ
をポンしている。
が対子だった場合、考えられるのはドラの
雀頭の両面マンガンのケースが多い。
トイトイにしてアガリにくい18000にするよりもアガりやすい12000を選択するはず…。となれば
のほうが遥かに危険だ。
白鳥から
をとらえて3200。
理で考えればドラは切れる牌だ。だが、まるでコンピューターが打っているような打牌速度の勝又の思考の早さに驚いた。
東2局
白鳥がヤミテン。
ドラの
を切ってのピンフヤミテン。
白鳥の考えることは大きく分けて二つしかない。自分がトップになることと、ポイントの近いコナミよりも上の着順で終えることだ。
なら、役もピンフしかなく、親の現物のヤミテンは当然のように見えた。
村上が
をポンして白鳥に放銃。
正直、村上が
を一枚目からポンしてこの二千点の聴牌を取ることには驚いた。普段なら鳴かずにメンゼンで仕上げ、
なら渋々鳴く村上を見てきた。
場を軽く軽く回すドリブンズの作戦が見えている。
それを後押しするように、東4局ではマンガンを寿人からアガる。
まだまだ勝又がトップだが差は微差。捲ることは容易だ。
南2局
トップの勝又を捲りにかかる村上に選択。
手牌だけを見るなら広さで
をツモ切りしたいところ。だが、自分の手がドラ3だとすれば鳴いてタンヤオドラ3が狙える打
も優秀に見える。
どちらも非常に優秀で甲乙つけがたい問題だが、村上は打
に決まっていると思っていた。二つ名がリーチ超人と言われているほどの男だ。
タンヤオドラ3の愚形よりもピンフドラ3のリーチを優先させる…。
リーチ超人がリーチを優先させない打
。村上らしくは無いが、チーム事情にはマッチしている一打だ。
これでタンヤオドラ3のポンテンが取れて、親リーなどに対して降りを選択できるようになるクレバーな一打。
しかし、ここは親の寿人のアガリ。
6000オールで勝又を捲った。
これは村上にとっても悪くはない。第一に優先させることは風林火山にトップを取らせないことだ。
南2局一本場
村上が聴牌
を切ってリーチを打てば
は盲点になるが、ここは
待ちに受ける。
リーチ超人はチームのためにリーチを捨てる。
勝又も
と
を鳴いて聴牌を入れる
待ちは弱いが親の寿人の現物で3900ある。まぁ十分な待ちと打点だ。
親の寿人も追いつくように聴牌!














