新ユニフォームに身を包み、2年ぶりの復権を目指す!!Mリーグ2020開幕直前 チームインタビュー「赤坂ドリブンズ」

新ユニフォームに身を包み、

2年ぶりの復権を目指す!!

Mリーグ2020開幕直前 チームインタビュー

「赤坂ドリブンズ」

このインタビューは10月5日のMリーグ2020開幕当日の試合直前に行われたものです。

文:東川亮

園田賢
村上淳
鈴木たろう
丸山奏子

昨シーズンが終わってから今シーズンの開幕まで、どのように準備を進めてきましたか。

園田 昨シーズンは僕がめちゃくちゃふがいない成績で、悔しくて悔しくてしょうがないところで、負けた原因が何かというのをいろいろ考えてみました。一つあるのが、団体間で今までやってきた麻雀の文化みたいなものが違う部分があって、そこに対応できていなかったかな、というところです。昨シーズンまではドリブンズの中で練習をしてくる、ということが多かったんですけど、チームメートと戦うわけではないじゃないですか。そうではなく、いろいろな文化の違う人と麻雀をたくさん打って、そこに対応できるようにしなければならないというのがありました。オフの間は、ドリブンズは最高位戦と協会のプロだけで構成されているんですけど、そうじゃない団体の方とも練習する機会を増やして、いろいろな文化に対応できるように準備を進めてきた、というのはあります。

村上 ちょうど敗退した後が新型コロナ禍ということで、ずっと家にいる間、2年分のMリーグを全試合くらい見ました。僕は1年目で160くらい負けて、2年目で300以上勝ちましたけど、僕の内容が良かったのかというと正直そんなことはなくて、恵まれていたから勝っただけだと思います。(園田)賢ちゃんにしても正直、昨シーズンより内容が悪かったかというとそんなことはなくて、やはり麻雀ってそういうゲームだと思うので、結局ブレずにやることが一番大事だろうと。元々結果を出してきた3人と、今急成長中の(丸山)奏子と、今までやってきたことが間違っていないならばやることは変えるべきではないと思うんですよね。ということで今までと同じように、やってきたことをさらにスキルアップさせることだけを考えてやれば、自ずといい結果が出るだろうと思っています。今園田さんが言った通り、他団体の人との練習も明らかに増えていますし、2年分のデータを見ることもできますから、そういった対策も昨シーズンより上がっているのではないかと思います。そういうのを自信にして、とにかく自分たちを信じて今まで通りやるだけかなと思います。

たろう 他団体の人との戦いについて、違わないと思っていたんですけど、違うところもあるかもしれないですね。舞台が大きくなると見え方とかも気にする選手もそれなりにいると思うので、我を通す人と通さない人、人によってどのくらい我を通すか、見栄えを気にするかというのはこの2シーズンでなんとなく分かってきました。その辺は昨シーズン以上に対応できるかなと思います。

丸山 個人としては女流リーグで昇級できまして、オフのシーズンでは昨シーズンの試合を振り返ったり、他チームの選手と練習したり、あとは自分の麻雀が結構ストレートに打つことが多くて、打点を見た手組みとかを課題として教えていただいたりとかしていたので、そういった変えた部分を今シーズンは発揮できたらと思っています。

ユニフォームが一新されましたが、そこについてひと言いただけますか。

丸山 ユニフォームについては(越山)監督が新しいユニフォームをデザインしてくれました。今までのユニフォームも全部好きだったんですけど、(新ユニフォームは)チーム全員がすごくしっくりくる、という感じがありますよね。みんな気に入っているし、ファンの方からも「めちゃめちゃ良くなった」という声をたくさんいただいていて、みんながすでに愛しているユニフォームとなりました。お気に入りはチェックです。監督が言っていたのは「おじさんたちも可愛く、奏子も可愛く着られるというので、このチェックはいい」と推してくれていて、私たちもこのチェックがすごくお気に入りです。

ドリブンズは育成ということも掲げていましたが、スキルアップについてはいかがでしょうか。

園田 オフシーズンもずっと練習してきているので、確実に昨年よりは丸山も成長していますし、そこは違った部分をお見せできるのではないかと思います。

村上 少なくとも昨シーズンとかだと、こちらが言ったときに聞くだけだった部分が、「でも私はこう思うんですけどどうですか」と、疑問に思うところをバシバシ言えるようになってきました。そこはかなり成長しているんじゃないかと思います。

ドリブンズは「ドリブンズアカデミー」というアカウントでファンに思考を伝えるなど、そういう場を非常に多く設けてきたチームだと思います。今シーズンは試合中のクラブハウスの様子を控え室で生配信するということですが、ファンに麻雀の魅力を伝えるという取り組みについてはいかがでしょうか。

園田 昨シーズンに監督がすごく言ってくれていたのは、やはり麻雀の知識や内容がドリブンズの一番の武器で、それをどんどん広めていくことをやりたいというので、実際に打っていただいて、そこに僕らがいろいろ言うアカデミー、教室みたいなことをコンテンツとしてやっていました。しかしそれがコロナ禍でオフラインの授業形式ができなくなってしまったので、じゃあ今年はどうしようかというところで、これだろうと。僕らは控え室でしゃべっているときに、麻雀の内容について真剣に、めちゃくちゃ細かいところまで話しているんですね。よく考えたらこれこそがコンテンツじゃないかと気づいた… んだと思うんですよ、監督が(笑)。それだったらこのコンテンツをそのままみなさんにお届けするのが、コロナの環境下でドリブンズとして一番魅力を発信していける手段なんじゃないのかなと思った、と思います、監督が(笑)。

村上 生の試合を見ながらそれを解説する、というのを見てもらう感じですね。

園田 ドリブンズの選手が打っているときはそれに対してみんながいろいろ言っているので、それをそのまま生放送でやるのが一番コスパがいいと思ったんだと思います。

ちなみに、躍るところはお見せするんですか。

園田 いや、普段はそんなに躍らないですよ。

たろう 僕は常に躍ろうと言っているんですけど、みんな乗ってこないんですよ(笑)。

村上 ちなみに前回でヘルニアが悪化してしまいましたので(笑)、私は少し封印させていただきます。

チーム全体の仕上がりはいかがですか。

たろう 仕上がりはずっと仕上がっているんですけど、ちょっと昨シーズンは慢心したかなというところもありました。1年目の最初の緊張感よりは、優勝して油断したようなところがあった気がしていますけど、今シーズンは新たな気持ちで挑戦者として気を引き締めていけると思うので、仕上がっている、という意味では気合いは乗っていると思います。

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