3年目の正念場!
遠慮会釈なく優勝をもぎ取る!!
Mリーグ2020開幕直前 チームインタビュー
「渋谷ABEMAS」
このインタビューは10月5日のMリーグ2020開幕当日の試合直前に行われたものです。
文:東川亮
多井隆晴
白鳥翔
松本吉弘
日向藍子
藤田晋監督(Mリーグチェアマン)
–新シーズンが始まりますが、今の気持ちを教えてください。
多井 開幕式でチーム名をかみ、反省しています。きっと脳が喋り手から麻雀脳になっているんでしょうね(笑)。新しいユニフォームに袖を通して、30人の選手、そしてチェアマンと顔を合わせてさっき少し話をさせていただいて、やっぱり気合いが入ってきました。
日向 今シーズンは新たにスポンサー様が増えまして、ユニフォームも本当に賑やかになって、その分ファンのみなさまだけでなく、応援してくださるお店の方々や企業の方々のことも思いながら一打一打打っていくというのと、チェアマン、監督の話を聞いて「もっとこの熱狂を外へ」というスローガンを私たちも忘れずに掲げて発信できたらと思います。
白鳥 先ほどチェアマンから「人生を懸けるような麻雀を」という話がありましたが、戦う準備はオフシーズンの間にできているつもりですので、そういう麻雀でみなさんに楽しんでいただければと思っています。
松本 今朝、地上波の番組でMリーグが取り上げられていましたが、広まってきたとは言えまだまだ足りないと思います。麻雀というゲームが素敵なゲームだということを、僕ら30人は伝えられる立場にあるので、死力を尽くして勝つのはもちろんですけど、みなさんにこのゲームが最高のゲームだということを分かっていただけるような1年にしたいと思います。
–藤田チェアマンは「もっとこの熱狂を外へ」ということをお話しされていましたが、チームとしてはどういう形の熱狂を求めていらっしゃいますか。
藤田 3年目なので今シーズンは結果が求められるというか、3位3位ときて5位とか6位とかだと、大丈夫かという感じになっちゃうと思うので、ある意味正念場だと思います。本当に強いことを証明できるかという意味ではすごく大事なシーズンであり、まあまあな成績を残しているだけに危険なシーズンでもあると思っています。そこはピリッとしていきたいです。
–過去2年と、監督の携わり方や采配が変わってくるところはありますか。
藤田 やっていることは変わらないですけど、最初の2年は僕がチームを誘致してきただけに、気を遣っている部分が僕の中であったんですよね。だから何かあったわけではないですけど。今シーズンは遠慮なく優勝していいよ、と期待しています。
多井 Mリーグには20年以上のキャリアの選手が結構多いんですよ。その中で各団体に分かれていて、普段交流戦をあまりしない中で初年度を迎えたときに「ちょっと違うな」という感触がそれぞれにあったと思うんですけど、僕としては全ての団体の麻雀放送を見ていますし、かなりデータは集まっていて、人読みプラス個々の自分の麻雀のスキルが絶頂期、自分の中で今が一番レベルが高いと思っていますので、自分の麻雀だけじゃなくチームメート3人にこれを隠さず伝えていって、今シーズン最強チームになるのか、3年後になるのかとかいつも話していますけど、明日から飛ばしていきたいという感じでいます。
–「もっとこの熱狂を外へ」ということで、このコロナ禍の中でどういった面をファンに伝えたい、見てほしいか。
多井 平日の19時から22時、23時までの時間、麻雀チャンネルで生中継するというのはすごく幸せなことです。麻雀ファンは数百万人いると言われていますけど、その全員がMリーグを見ているかと言えば、そうでもないと思います。個人的には今は配信者としていろいろ活動していますけど、やっぱり麻雀プロはすごいんだ、だけじゃ伝わらないと思っているので、麻雀の楽しさだったり、こうやって見ればMリーグは楽しく見られるよ、というのを僕が一緒になって伝えていきたいと思います。そして視聴者と一緒に見ながら麻雀放送の楽しみ方、「これを見ればABEMA、Mリーグを楽しく見られるよ」というのを伝えていこうかと思っています。
白鳥 それぞれ個々に発信している部分があって、多井さんも日向さんもYouTubeをやっていますし、僕と松本君はインスタライブやツイキャスとかでファンと交流したりしているんですけど、個人的にはそういうので多くの麻雀ファンと交流しつつ、僕は僕でできることは限られていると思うので、僕は髪型とか服装とかで、こういう選手も麻雀プロなんだということ、それと一緒に技術の高さを見せ、その両方を兼ね備えたプレーヤーであるということを見せていって、多くの方に注目していってもらえればと思っています。
松本 僕も白鳥さんと一緒で、多井さんとか日向さんがYouTubeとかをやっているんですが、麻雀を好きな人と知らない人だと、圧倒的にまだまだ麻雀を知らない人が多い中で、そういう人が初めてMリーグをつけたときに何を見るかというと、この人かっこいい、かわいい、この人面白いとか、麻雀のルールを知らないなりに見た面白さがあると思います。僕は将棋チャンネルを見たときに、僕はあまり将棋を分かるわけじゃないんですけど、負けたときの悔しい表情とかうれしい表情がすごく印象的で、そこを見るのが面白かったんです。麻雀はそれに近しいものがあると思っているので、一つの長いドラマを見ているような感覚で、勝っているときの表情とか、放銃してしまったときの悔しさだったりとか、そういう一喜一憂しているシーンを、見た目もそうですけど、麻雀を知らない人がパッとみて「すごい、面白い」と思ってもらえるような試合をしたいと思います。自分にできることは少ないかもしれないですけど、そこを見て面白いと思ってもらえるような試合をしようという心がけはあります。
日向 いろいろ企画していまして、最近ABEMASのLINEスタンプができたんですよ。私がイラストを描きました。あとはABEMASの麻雀牌とか新たなグッズを作成していますし、私の母も麻雀できないんですけど、Mリーグは面白いと言って見るんですよ。私じゃなくて白鳥さんのファンなんですけど(笑)。牌姿とか分からないんですけど、苦しそうな顔とか、あと点数が増えたり減ったりするじゃないですか。点数が減ったら一緒に落ち込むとか、そういう感じですごく楽しんでいて。韓流好きな母なんですけど、そのテンションのままMリーグにもすごくのめり込んでいて、欠かさず2回見ています。そのくらい、麻雀が分からない人にもどんどん熱が伝わっていくんです。だからライト層にも楽しんでもらえることが何かないかと思って、まだ発表していないんですけど、ABEMASでフェスをやろうかと考えています。ライヴ配信で長時間、麻雀以外の顔も私たちが見せちゃうよ、っていう。今年、フェスがなかったじゃないですか。その中でYouTubeでABEMASのチャンネルを作ったので、そちらを活用して私たちが出ていって、監督がおっしゃったように「推し」のチームができるとやっぱりすごく盛り上がるので、そこでウチのチームを推してください、じゃないですけど、そういう仲間だったり、サポーターのみなさんを増やしていけたらと思っています。