【クイズ】Mリーガーは何を切ったでしょうか?【出題・渋川難波】20

今回は、とてもシンプルなタイトルです。
しかし、シンプルだからこそ非常に難しいとも言えます。
攻撃だけを考えるのは簡単ですし、守備だけを考えるのも簡単です
しかし、「バランスを考える」となると途端に難しくなるでしょう
それでは早速例題と参りましょう。
「好守のバランス感覚が優れている」と以前このコラムでも紹介した、堀慎吾選手。

この局面で、何を考え何を切ったでしょうか?

※瑞原選手は、をチーしてを切ったところ。

 

解答

解説
普通にこの何切るを見ると、誰もが切りだと思うのではないでしょうか?
ピンズはほどよく切れていては悪い待ちに見えないし、何より受け入れの数が全然違います。


を切ると、マンズの2〜9以外).ピンズの3〜6の何を引いてもテンパイに対して、切りは引きしかテンパイになりません。
麻雀覚えたての人がを切ると、「あぁ、形がまだよくわからないんだな。難しいもんな」と微笑ましくなりますが、百戦錬磨のプロが切ると、「これは何かあるな!?」となります。
それでは、切りに至った思考を解説していきましょう。


守備編
①自分の目からは全て見えているが、ドラのが一枚も見えていない。
②つまり瑞原選手の仕掛けは、ドラを持っている高い手か、ドラのない1500かのどちらかにほぼ絞られる
③安い手だとしたら、バラバラとは考えづらい。
④高い放銃は勿論嫌で、安い放銃もしたくない状況なので仕掛けを無視はし辛い
⑤捨て牌を見ると、マンズの真ん中とソーズの真ん中はヒント無し。代わりにピンズは全て通りそう。(ピンズが通りそうな理由はよく考えるとわかるので、考えてみよう!)

攻撃編
①手広いのはもちろんだが、について考察してみる
が三枚切れているので、カンに近い。そしてが二枚が三枚、が二枚、が二枚見えているのにが一枚も見えていないのはきな臭い。山にごっそりの可能性もあるが、誰かが固めてる可能性も十分ある
③つまり受けは、がそもそも残り一枚で、は誰かが固めてるかもしれない。そこまでいい受けとは言えない

守備編では、ピンズ落としが有力。そして攻撃編ではが有力ですが、考察すると受けもそこまで良くない、となりました。
つまりここは好守のバランスを取って、落とし!となったのです。
ここで気になるのは全員の手ですが、このようになってました。

なんとは残り1枚、そして下家の瑞原選手にもピンズの受けはありませんでした。
そしてこの後見事のテンパイが入りましたが、

惜しくも流局となりました。
このように、バランスを取ることは非常に大事な考え方なので、皆さんも意識してみてください。
それではまた!

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