まさかの3軒リーチに挟まれたのが沢崎だった。
その沢崎も…
テンパイ!
安全牌は1枚もない。
「相変わらず困らせるなぁ前ちゃんよ。」
「でも安全牌がないのなら、オリるという選択肢はないわな」
沢崎はじっと考えを巡らせる。
「ナァ前ちゃん」
「はい」
「俺らが追い続けた麻雀は、やっぱり楽しいよな」
「人生の大部分を麻雀プロに捧げて、本当に良かった」
「…はい。私も同じです」
意を決したように沢崎はを打ち出した。
「ロン」
前原の手が開けられる。
直撃するも2600点では届かず、沢崎のトップとなった。
オジサン同士の戦いは、沢崎に軍配が上がったのだ。
大舞台を楽しむ。
復活を感じる沢崎のトップ。
他のメンバーの調子がいいだけに、ABEMASの独走を止めるのは、サクラナイツかもしれない。
桜の季節まで、もう少し。
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」
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