「俺たちの間には、卓と麻雀牌しかなかったよな」 盟友・前原との息詰まる熱戦を、沢崎誠はどう切り抜けたのか【Mリーグ2020観戦記3/2】担当記者:ZERO

まさかの3軒リーチに挟まれたのが沢崎だった。

その沢崎も…

テンパイ!

安全牌は1枚もない。

「相変わらず困らせるなぁ前ちゃんよ。」
「でも安全牌がないのなら、オリるという選択肢はないわな」

沢崎はじっと考えを巡らせる。

「ナァ前ちゃん」

「はい」

「俺らが追い続けた麻雀は、やっぱり楽しいよな」

「人生の大部分を麻雀プロに捧げて、本当に良かった」

「…はい。私も同じです」

意を決したように沢崎はを打ち出した。

「ロン」

前原の手が開けられる。

直撃するも2600点では届かず、沢崎のトップとなった。

オジサン同士の戦いは、沢崎に軍配が上がったのだ。

大舞台を楽しむ。

復活を感じる沢崎のトップ。

他のメンバーの調子がいいだけに、ABEMASの独走を止めるのは、サクラナイツかもしれない。

桜の季節まで、もう少し。

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