南1局 親・多井 ドラ
園田がドラを切ってリャンメンリーチ!
を引いてリーチピンフ赤の待ち。
この園田が切ったドラに手が止まる内川。手形自体はポンもチーも出来た手だったが、ここは
ペンチャンの形でチーを選択。こうしてしまうと他家からは内川の手がタンヤオじゃないのがばれてしまうが、今の段階ならば他家が園田のリーチの現物牌であるを切ってくれる可能性があるので若干ではあるが手を進められる。
この内川のチーがアガリを結びつける。最後のを自分の手に納めて聴牌を入れると、これを園田から捉える。
ドラ4の8000。確かに内川の選択は見事だったが、決勝戦でトップ無しのドリブンズを象徴するかのようなツモの悪さだ。
南2局では勝又の親番で園田は強欲に三倍満を目指し、親リーチがかかっているのに暗槓し勝つための道を模索し、
勝又から清一色ドラ5をアガって大逆転の道に突き進もうとするも…。勝又に親番を蹴られて満足な加点が出来ず、最後の最後まで着順を上げる為にあがき続けるものの4着のまま局が終わってしまった。
一週間前には最終戦を迎える前に風林火山がトップに立つなんて思ってもいなかった。少なくとも最終戦までもつれ込むのでは無いかと思いきや、11回戦の時点で少し抜けたトップに立っている。
思えば初年度優勝したドリブンズも、去年覇者のパイレーツも4位でギリギリ決勝に残ってから逆転で優勝シャーレを手にしている。
そういう大逆転が頻繁に起こるからこそ、麻雀は楽しく見ている人たちをワクワクさせるのだと改めて感じさせられた。
小説家に憧れる中で、競技麻雀に惚れ込んだ二十代。視聴者と一緒の視点に立ってわかりやすい記事を書いていきたい新人ライター。