果敢な攻めと冷静な判断、伊達朱里紗はMリーグの戦場を華麗に駆ける【Mリーグ2021観戦記10/8】担当記者:東川亮

この局面について、卓の状況を添えて本人からの解説を紹介する。デビュー戦、前局12000を放銃、どうしてもテンパイを取りたい。そんな幾重ものプレッシャーがかかる状況で、目先のテンパイだけにとらわれず冷静な判断を下す。この一打と背景にある思考に、伊達の大器としての片鱗を見た気がした。

直後、朝倉の手牌が変化して打【8マン】。伊達は【8マン】が打てるようになった。

伊達は瑠美の切った【4マン】をチーして形式テンパイを取り、遅れてテンパイした朝倉を振り切って2着でデビュー戦を終えた。

伊達はこの一戦を「楽しかった」と振り返っている。大舞台を純粋に楽しめるのは、伊達が声優として数々の大舞台を経験してきたこともあるだろうが、何より麻雀が大好きであることの証と言っていいだろう。堂々の戦いっぷりは、彼女の今後の活躍を予感させてくれた。

最後に、余談を少々。

沢崎のドラ切りを見て、瑠美がこの表情。

点棒授受の間違いを正すアナウンスの音声に驚く伊達。

乙女な沢崎。なぜそのポーズを?

Mリーグでは、もちろん選手たちの熱い闘牌が最大の魅力ではあるのだが、選手たちは勝負に入れ込むあまり、普段はなかなか見られないユニークな一面を見せてくれることがある。これらは牌譜や記事を追うだけではなかなか見られないものだ。Mリーグをご覧の際は、ぜひこうした選手の表情などもチェックしていただけると、より放送を楽しめるようになると思う。

筆者は、伊達選手の「オラァ!」って感じのリーチモーションが大好きです。ぜひ、ABEMAプレミアムでチェックしてみてください。

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