【クイズ】解けたら君も最強戦ファイナリスト【文・渋川難波】

現在Mリーグがセミファイナルへの中断期間ということで、このコラムで取り上げるべき素材が見つかりません。
しかし、一度でもこのコラムを休んでしまうと僕は二度と立ち上がれないと判断したので、今回は竹書房主催の「麻雀最強戦」から、取り上げていきたいと思います。
Mリーグも熱いですが、麻雀最強戦も熱いです！

それでは今回取り上げる局面は、「現女流桜花」川原舞子プロの選択です。
絶対トップ条件の半荘として、オーラスのこの局面何を切りますか？

　ドラ

（トップ魚谷と15900点差、供託１本、一本場、　が２枚切れ）

解答

↓

打

解説
まず、条件を正確に確認するところから始めます。条件が間違っていたら、方針を立てても意味がありませんからね！
川原プロがトップになるには、ツモ和了だとハネマン以上(供託リーチ棒があるので、ハネツモが足りる)
出和了だと、魚谷プロからはハネマン以上、他二人からは倍満以上。
つまり、最低でもハネマンを作る必要があります。
さて、それを念頭においてこの手を見てみましょう。
①四暗刻イーシャンテン。しかし、は2枚切れている。
②7の3色同刻のイーシャンテンでもある
③仮にかをポンしても、ツモればトイトイ三暗刻三色同刻なので条件を満たす

目に見える情報はこの辺りでしょう。
そしてこの情報だけなら、素直にを切ってイーシャンテンに取る人がほとんどではないでしょうか？なんせ、やが切られてしまってもポンができるのです。
しかし、川原プロは力強くを切りイーシャンテンを崩しました。この時の思考を読み解いていきましょう。

①いくらポンできるとは言っても、がないハンデは大きすぎる。ポンしても自分で引いても和了牌はMAXで2枚、しかもツモ限定
②巡目はまだまだ早いから、作り直す時間は十分ある
③ももどちらも一枚も切れていないので、どっちを逃しても痛すぎる
④仮にすぐ、と引いてツモ和了を逃したとしても、出和了の効く四暗刻単騎になるからまだやり直しはできる