モニターに響き渡る咆哮!
ラスト実況となる日吉辰哉が
熱狂とともに伝えたかったこととは
文・ZE RO【火曜担当ライター】2020年12月15日
実況(じっきょう)とは
1.テレビやラジオにおけるスポーツ中継などの実況中継において、アナウンサーが行う状況説明。
いきなりだった。
この日が年内最後のMリーグ実況となる。
日吉辰哉は2019シーズンにMリーグの公式実況に抜擢された。
日吉の持つ「熱、絶叫、ユーモア」は個性の枠を超え、賛否を巻き起こしている。
私は日吉の実況が好きだ。
ワードチョイスに感動することもある。
Mリーグが「さらに熱狂を外へ」をスローガンとするなら、日吉の熱のこもった実況は外せないだろう。
日吉「この身が朽ち果てるまで、実況していきたいと思いますので、よろしくお願いします」
渋川「介錯はお任せください」
今回はゲームを追いながら日吉の実況にも注目していく。
東1局
丸山の2000オールで幕を開ける。
和久津のリーチにバックで押し切った格好だ。
日吉「もう言わせない。育成枠とは言わせない。みなさま昨シーズンはよくもやってくれたわね。今年は私の番ですよ。」
これは丸山の入場シーンでの言葉だが、厨二病っぽいというか、いちいち熱い。
東1局1本場。
ダブをポンしている丸山がここからを切った。↓
は2人に通っている。
特にダブを鳴かせた対面の勝又に取っておきたい牌だ。
しかし、丸山は危険を冒してでも2枚の受け入れを選んだわけだ。
やはり勝又からリーチがかかるも、丸山は無筋を連打。
そして…
をポンできた!
危険を冒してまでを残したかいがあったというもの。
ドラのでアガれば18000の大物手。
親での積極的な構えで掴んだこのチャンスは逃したくない。
しかしアガったのは勝又だった。↓
東2局
アガった勝又の配牌がいい。
2巡目。↓
3巡目にテンパイしてヤミテン。↓
ピンフドラ3とはいえ3巡目、多くの人がリーチといきたくなる場面である。
私は実力者・白鳥の親を落とすためのヤミテン、もしくはチームポイントに余裕があるからこそのヤミテンだと思った。
しかし勝又は「これは普段からヤミテン。1番得だと思っている。」と語る。
日吉「勝又のとんでもないヤミテン!」
白鳥の手牌は
こんな形だったので、リーチしたら少なくともこの瞬間はが出ることはなかっただろう。
アガれたかどうかも怪しい。