自分に合ったレートが
実力を発揮しやすい
新宿の歌舞伎町に、大型の新しいパチンコ店ができて、近来マレに見る出玉サービスをしていました。
ファンやパチプロが大勢集まって、その多くがけっこうな日当を稼いでるそうです。
最近のパチンコ・パチスロは、かつてに比べると波が大きくなっており、つまりレートも大きくなっており、良い台でも必ずしも勝つとは限りません。
そこで登場するのが、パチプロ軍団というか、打ち子軍団。
軍資金に乏しい人や、細かいテクニックの無い人は、親方の(私ではありません)の組織に入って打ち子をやるんです。
1人で打ちに行ってる常連の観察によると
「新規開店時に比べると、軍団の人数は減ったけど、まだやってる。日当が出るくらいは出してる証拠だと思う」
とのこと。
こうしたデータからクギ調整や設定を推理する帰納的な方法です。
波の大きい台だと、自分のデータだけでは不足なので、店全体を観察し
「店はまだ出す気がある」
という結論を導き出します。
クギや設定が読めなくても、勝てるのが良いところです。
別のパチンコ店経営者にも、聞てみました。
「周りの店が対抗できないくらい出してます。巨大なチェーン店だからできることです」
私は学生時代に、周りの店のひとつの正社員でした。
その会社は、歌舞伎町に集中出店しており、まるで御城下のようになっています。
そこに攻め込まれて、最初のうちは出玉で対抗したけど、すぐにやめたそうです。
それくらい凄いの出玉ですが、波が荒い台で不運が続くと(これが続くんですわ)、せっかくのチャンスなのにパンクしてしまう。
親方に面倒を見てもらえば、期待値(平均的な収入)は下がりますが、安定した収入が期待できるんです。
「親方のピンハネが無かったら、もっと勝てるのに」
とボヤいても、自分でお金のリスクを取っていないんだから、しょうがありません。
じゃ、親方の取るリスクがすごく大きいかというと、実はそうでもありません。
打ち子の代わりに取るリスクの数が多ければ多いほど、逆にリスクは減っていくんです。
保険会社みたいなものですよね。
麻雀の場合も、コンビによる乗り打ちや、金主の代打ちがあります。
乗り打ちは同卓希望のことが多く、けっきょくコンビ打ちというイカサマに繋がることが多いので、マークされます。
ちなみにフリー雀荘のレートでは、コンビ打ちをしても、ほとんど利益は増えません。
レートはギャンブルの重要な要素です。
●自分に合ったレートが実力を発揮しやすい。
●お金のリスクを自分で全部取れることが大事。
●レートが小さくてやる気が出ないなら打たない。失礼だし。
自分に合ったルールや
メンツや速度もある
私は東風戦を一般の雀荘に持ち込んだ元祖の一人だと思います。
歌舞伎町の裏で開帳されていた高レートの旅館麻雀を、一般の雀荘のバラ打ち(フリーの前身)で始めたんです。
「これからは東風戦の時代。レートはさらに高くなるので、麻雀で食うのは簡単」
そう思ってましたが、確信に近い予想というか、希望的観測はハズれました。
点5の登場やギャル雀の登場です。
東風戦は一時フリーでも流行りましたが、当局の指導もあって、すぐに廃れてしまいました。
高レート化なんて、もってのほかです。
高レートの東風戦にずっぽしハマっていると、ナガマン(半チャン戦)を打つのが退屈になります。
私はやりませんが、おそらくサンマの人たちもそうだと思います。
東風戦はゲーム時間が半分以下になるのも面白い現象です。
半チャン戦40分で打つ人たちが、東風戦だと20分ではなく15分になるんです。
15分勝負が40分勝負になると、体感速度は5倍(1時間超え)くらいに感じてしまいます。
つまり体感レートも5分の1に感じてしまうんです。
これでは脳ミソが腐ってしまい、あまり良い結果は出ません。
逆も同じ。東風戦に慣れてないと、これらについていけずに(無理についていこうとして)、ミスが増えます。
不慣れなルールも負けに繋がりやすくなります。
1本場300点でしか打ったことが無い人(私も)が、場1500でやるとほぼ確実に負けます。
同じく変則的な差し馬も、カモになるだけです。
トップよりも、差し馬優先で打たれることもあるからです。
●自分に合った麻雀が勝ちやすい。
ということは、
●相手に無理に合わせさせる。
老獪な打ち手もいます。