モニターに響き渡る咆哮! ラスト実況となる日吉辰哉が熱狂とともに伝えたかったこととは【Mリーグ2020観戦記12/15】担当記者:ZERO

アガれるマンガンはきっちりアガる勝又の渋いダマテンだった。


東4局

1局挟んで東4局。

さらに勝又がヤミテン攻勢をかける。↓


待ち、でタンピン三色。

 

が2枚、が2枚切られている。
つまり残りの4枚のうち、黒以外の3枚がマンガンになる。
トップ目であることからもヤミテンを選択したのだ。

それにしても冷静で渋い。
さらにその選択があまりに速い。


日吉「うわああああ!ラス牌の!ケンジ・カツマタ!軍師勝又がきた!タンピンツモ三色ドラ1の30006000!」

同じくヤミテンしていた丸山をカメラが抜く。


カメラが抜いたのを日吉は見逃さない。

日吉「恨めしいなという感じで丸山が見ていました。ワタシの方が先にテンパイしていたのに!アナタあとからきといてなんなのよ!」

丸山ファンやドリブンズサポーターの気持ちを丸山に乗り移って代弁する。

 

南1局


日吉「丸山、ドラのがトイツだ!」

渋川「東1局もドラのがトイツでしたよね」

日吉「あの日を思い出させるのトイツ!」

ワードチョイスと瞬発力が凄い。

勝又がこの手牌からを切る。↓


ホンイツのイーシャンテンとは言え、トップ目にしてはアグレッシブだ。
勝又がドラを切ったのには理由がある。

それは丸山の捨て牌である。


丸山はなどの使いやすい中張牌の後に字牌が出てきた。
配牌でドラが対子だったとしたら、もっとストレートに組むはずだ。
すなわち、少なくとも配牌でドラが対子じゃなかった可能性が高いと考えたのだ。

丸山の配牌をもう一度見てみると


丸山はホンイツを狙ってを切ったが、普通はを切って目一杯構える手牌である。

その後、勝又は自身がイーシャンテンにも関わらず…


丸山に危険なを連打して被せていく。
これも丸山の手牌を、配牌から苦しい手役狙いで途中でが重なった…と読んだからこそ。
さらに丸山のポンする前の長考も含めてまだノーテンだと読み切っている。
実際に丸山はイーシャンテンだった。↓


その後、丸山がテンパイしたところで勝又はしっかりオリて流局。
勝又の読みのピントが完全に合っている。

南1局1本場

各者の手がぶつかる。

ここまで防戦一方の白鳥が赤3!↓

 

勝又はドラのが暗刻!↓


そして親の丸山もジュンチャンリャンペーコーが見えるイーシャンテン。シャンテン数や打点とともに、日吉のボルテージも上がっていく。

日吉「あーーっと!赤3対ドラ3対ジュンチャンリャンペーコー!」
渋川「ジュンチャンリャンペーコー引いてからにしましょう」

日吉「じゃあ赤3対ドラ3!こんなゲームあるか?」

日吉の相手(解説者)が冷静なほど、コントラストになって面白くなる。
そういえば小林剛との掛け合いも面白かった。

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