金曜ロードショー
『レギュラーシーズン最終章
〜MVP決戦〜』
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年3月28日

第2試合
東家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
南家:猿川真寿(BEAST X)
西家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
北家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

長いようで短かったMリーグ2024-2025レギュラーシーズンも遂に最終戦を迎えた。
セミファイナル進出争いは実質完結となり、残されたのは個人タイトル争いのみである。

西家に座るのはセガサミーフェニックス所属の醍醐大。
個人成績首位の渋谷ABEMAS白鳥翔まで26.8p。
昨年は思うような成績が残せずもがき苦しんだが、今年は開幕から調子を落とすことなく最終戦まで辿り着いた。
チームメイトとファンが見守る中、最終戦の卓に着く。

北家に座るのはKONAMI麻雀格闘俱楽部所属の佐々木寿人。
こちらは白鳥翔まで31.8p。
今シーズン序盤戦はポイントが伸びずにいたものの、持ち前の爆発力で年明けからトップを量産しMVP争いに参戦となった。
2020-2021シーズンのMVPであり、史上初二度目の戴冠に挑む。
東2局1本場


寿人がをポンし、オタ風の
をトイツ落としと出た。
ドラは3枚あるものの、役はまだない。
しかし、メンゼンでアガリに向かっていたら日が暮れてしまいそうな手牌であるため、一先ず一歩前へ進んでおこうという仕掛けだ。

待望のが重なり、役ができる。
数巡前とは見違えるようにアガリが見える手牌になった。

こうなれば、誰が攻めてきても最後まで勝負ができる手牌の完成だ。
美しく惚れ惚れしてしまうような手順である。

オヤの猿川が形は苦しいながらもリーチまで辿り着く。

リーチに当然屈しない寿人が押し切り2000-4000のツモアガリを決めた。
東4局1本場

オヤの寿人は手を緩めない。
終盤ではあるが、メンゼンでテンパイが入ったならばリーチである。

すると、同巡にテンパイが入った瑞原もリーチで参戦する。

なんと、この1巡で醍醐にまでテンパイが入った。
こちらも勝負手で当然追っかけリーチを敢行する。


この激アツな捲り合いを制したのは、またもや寿人だった。
瑞原からを討ち取ち、独走状態に入っていく。
南2局