熱論!Mリーグ【Fri】
荒れるオーラス!
トップ必須の園田賢は
リーチすべきだったのか⁉︎
文・危険な鬼太郎/2020年2月14日
今期のMリーグで好調なのがフェニックスの近藤誠一だ。チームのポイントも大幅にゆとりが出来て、近藤の雀風と相まってポイントの上澄みに成功している。
それと真逆なのが、ドリブンズと風林火山だ。近藤などは「1着は狙うけど…。2着でもいいや」という妥協の選択をする場面が最近多いが、この2チームにはそのゆとりがない。
「全試合でトップを取る!!」
という気持ちで麻雀を打っているだろうが、それが裏目に出てしまっている気がする。
今回は、そんな苦しんでいるドリブンズ園田と、1回戦トップを取ったコナミの寿人の選択を書いていきたい。
2回戦
東家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
勝又が先制リーチ!
リーチのみの手牌だが、上手くスタートダッシュを決めたいところ。
これにすぐ追いつく園田。
七対子のテンパイ。
切るのならばやはりを切っておきたいところ。はドラ周りで使い切られるケースがほとんどでアガリは見込めない。
場に若干安いマンズの単騎ならばアガリ目は十分に有る。
園田は若干間を取ったものの、ここはをツモ切りでテンパイ取らず。
第一にリーチの一発目にドラ表字牌のを切るのはリスクが高すぎる。で放銃してしまっては、リーチ、一発、タンヤオ、ピンフ、ドラ。まで想定でき、裏が乗れば東1局から跳満放銃の最悪のスタートになってしまう。
同じ理由でも園田は切れない。アガれるかどうか分からない1600程度の打点で切れるわけがない。
だが、大丈夫だ。この手牌にはまだ未来がある。
を暗刻にして、メンツ手でもイーシャンテンになり小考。一見、現物のを切ればいいじゃん!と思う。
園田が気にしたのは、自分の対面。佐々木寿人の河。リーチの一発目にを切っている暴牌どころの騒ぎではない。
寿人はメリハリの効いている打ち手。危険牌を打ってきたという事は、好形イーシャンテンか高打点は確実。
「から切るか?」
と園田は考えた。
とは言え、も勝又には少し切りにくい牌。やを引けば白の対子落としから安全にテンパイを組める可能性もある。
テンパイからならば…。このも切れる!リーチ!
確実に山にいるであろう1枚切れのと、マンズの下がよさそうに見えるとのシャンポンのリーチだ。
園田の読みは的確で、この待ちは場に2枚出ているのにもかかわらず、山に2枚いたが流局。これが勝てないからドリブンズ…。いや、園田は不調なのだ。
東2局2本場 供託3本
流局続きの中で、ようやくのアガリが出た。
親の寿人が發ドラドラの2000は2200オールの供託リーチ棒の3本を奪い取り、大きくリードを取った。
1回戦、トップを取った前原雄大に続きたいところ。
東2局3本場
くじけぬ勝又。またもやリーチ!
最高のを引き入れマンガン確定のリーチ!ドラのでアガれば満貫からだ。
このリーチに立ち向かうのはやはり園田。東1局の再現のようだ。
何も考えないのならば、ここでを打ってリャンメンリャンメンのイーシャンテンに受けたいところだが、がドラ。
、はドラ側で触りにくい所。そこで、場を見る。
困ったときは場を見れば自ずと正解の打牌が見えてくる。が3枚切れ…。