熱論!Mリーグ【Thu】
これが新型セレブ打法!
進化する黒沢咲、
異形のテンパイ外し‼︎
文・真中彰司【木曜担当ライター】2020年2月13日
2戦目
東家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ)

白鳥の衝撃の3倍満の興奮も冷めやらぬ中、ボーダー決戦は2戦目に突入。

3倍満の煽りを受けて、痛恨のラスを引いてしまった雷電。

2戦目はセレブ打法でお馴染み、黒沢咲が出場。
東1局

まずはこの手。や
に手がかかる打ち手が多いだろう。

しかしセレブは打を選択。最高形を123の三色に決めた。
最高形を狙いつつ、いざとなればを落として降りることもできる。

すぐにを引いて裏目になってしまうも…

「こんな平凡なターツなんて、無くても大丈夫よ!」
セレブ打法に犠牲はつきもの。全く動じない。

しかし、驚いたのはその次だ。
松本から打たれた2枚目のを、ポンしたのである。
黒沢なら2枚目も平気でスルーしそうな気がしたが、今回は別ということか。

これを見て、松本はすかさず現物のを抜いて対応。

「副露率8%…消費税より鳴かないセレブが鳴いた!?2鳴きとはいえ、3900以上はありそうだな…」
セオリーとして「役牌を2鳴きする人は安い」という考え方があるが、こと黒沢に関してはそのセオリーが通用しない。

しかし、今回の黒沢の手は・赤1の2000点。
「黒沢ブランド」を逆手に取った奇襲で先制した。
東3局

変化球を見せた後は、本手がやってくる。
親番では、配牌から索子の染め手に一直線。

ドラ表のも早々に手放し、完全に染まり切った。
しかしが2枚切れ。ホンイツ七対子に向かうしかないだろう。

そこに松本からのリーチを受けて、持ってきたのは。
無筋だが、を切れば
単騎で七対子テンパイだ。

しかし、黒沢の脳内では別のストーリーが描かれていた。
「確かにメンホンだけど…こんなテンパイじゃ納得できないわ!」

なんと、せっかくのホンイツ七対子の聴牌を崩した!

そしてではなく、
を持ってきてテンパイ復活ときた。