麻雀プロの殆どが、タイトルを取りたいと思っているだろう。
しかしその中でどれだけのプロが、自分のためでなく自分の後を続く者のために打っているのだろうか。
そんな河野だからこそ、これから麻雀界を担うであろう2人のどちらを勝者にするのかなんて選ぶことはできなかったのかもしれない。
裁定が入り、河野は手を開くことになった。
これにより奈良・河野の2人テンパイとなったため、渋川の逃げ切りで幕を閉じた。
予想だにしない事態が続いた決勝卓。一番悔しい思いをしたのはやはり奈良だろう。優勝が見えていたところから、まさかのエラーでファイナル行きは消えて無くなってしまった。
奈良の心境を考えると気が滅入りそうになるが、決して表情には出さず明るく「前を向いて頑張ります」と答えていた。
そしてファイナル行きのチケットを獲得した渋川。
派手なアガりには恵まれなかったものの、放銃を0回に抑えテンパイ料を駆使した見事なトップとなった。
各方面で活躍し更に勢いに乗る渋川。
ファイナル初出場にて最強位獲得なるか、12月のファイナルに注目が集まる。
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