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見た目は大事 Mリーグ・チェアマン藤田晋の著書「仕事が麻雀で麻雀が仕事」が記すビジネスの真実。
「藤田は勝負強い!」
ビジネスの世界でもそう呼び声の高いサイバーエージェント・藤田晋社長による「勝負強さ」を身につけるための実践記が麻雀ファンだけでなく、麻雀を知らないビジネスマンの間でも話題を集めている。キンマWebでは2018年8月に発売された著書
「仕事が麻雀で麻雀が仕事」
の中から、作者・藤田晋氏が特に伝えたい、麻雀を知らない人が、麻雀に興味を持ってもらえるような記事を抜粋して紹介していきます。
【見た目問題について】
「なんであいつなんですか?納得がいきません!」以前、イケメンの若手社員を新規事業の責任者に抜擢した際に、同年代の若手に詰め寄られたことがあります。確かにこれといった実績もまだなく、他にも能力が高い人はいました。正直、私の心の中では(イケメンだから)と答えがあったのですが、声に出しては言えませんでした。容姿の話はデリケートな上、普段は努力するよう社員に発破をかけているのに、親から授かった顔が理由ではやる気をなくすでしょう。
もちろん仕事と顔は直接関係ありません。でも、現実的な話としてイケメンが事業を成功させるとメディアの取り上げ方が違うのでそれだけで有利です。またトップの見た目は製品のブランドにも影響します。
納得いかない人も多いと思いますが、世の中を見渡してみてください。例えば選挙に出馬する候補者は、若くてイケメンなら清廉潔白、誠実そうに見えて票を集めますが、悪そうな人相だと政治手腕が優れていてもイメージで落選したりします。政治の仕事と顔は関係ないにも関わらず、です。
先の平昌五輪の羽生結弦選手の金メダルも、イケメンでなければ大フィーバーにはならなかったでしょう。我々は女子プロゴルフツアーのスポンサーもしていますが、美人ゴルファーが優勝すると、夜のスポーツニュースで大々的に取り上げられ、そうでない日は見事に扱いが少なくなります。どちらがスポンサーにとって良いかは明らかです。
麻雀プロも、見た目が良いプロは大会に呼ばれやすく、有利であることは間違いありません。自分の方が実力は上なのにと納得がいかないプロも多いと思います。しかしその一方で、見た目と関係なく結果を残して人気が出るプロもいます。
世知辛い世の中ですが、見た目問題も「全部現実で受け止める」ことが出来る人はそれを乗り越えていきます。前にこの連載で生まれ持った容姿は配牌で貰ったドラのようなものと書いたことがありますが、仕事も麻雀も、誰もが最初に手にした不公平な配牌で勝負するしかないのです。
麻雀界1のイケメンの滝沢和典プロ(Mリーガー)は、RTDリーグで2年連続最下位という悪夢のような成績で、今季はRTDを外れました。でも、もしここから復活を遂げて優勝を果たせば劇的な感動を与えるでしょう。しかしその難易度は尋常ではありません。結局イケメンもまた、孤独に苦悩しているのです。
滝沢和典プロ(日本プロ麻雀連盟)
※サイバーエージェント社長・藤田晋 著「仕事は麻雀で麻雀は仕事」より抜粋
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