普通は東城がトップの試合だった、麻雀って本当に怖い【河野高志の「つまらなかったら寝ちゃうよ」Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 12/18 第2試合（麻雀LIVEチャンネル）】

RMUの覇王、河野高志。

全員が安定して良かったという試合で、ベテランが改めて感じた麻雀の怖さとは。

黒卓第2試合

■特にいいなと思ったのは萩原と東城

この試合はみんなパフォーマンスが安定して高かったですね。特に萩原さんと東城さんの出来はものすごく良かったと思います。東1局の親番で東城さんが1000オール、2600は2700オールをツモって、そのままオーラスまで進んだような展開でした。

ただ、やっぱり麻雀ってドラマなんだなと思ったのは、目立って良くて悪いところもなかった東城さんが、トップを狙いに行って、トップを取れそうなところからラスになっちゃったんですよ。道中も良かったし、なんでラスになっちゃったのかはよく分からないです。本当に麻雀って怖いですよね、普通は東城がトップになる試合でしたから。

そして、いろいろやってはいるものの結果に結びつかず何もできなかった寿人が2着になっちゃったのは、寿人の良さとチームの良さがそのまま出たのかもしれないですね。寿人は昨日、BS Xチャンピオンシップで優勝しましたけど、それは関係なく寿人はいいなと思いました。

■内川を少し見くびっていたかも

今日のメンツって、上位3チームと苦しんでいる雷電だったじゃないですか。その雷電の萩原さんがトップを取りましたけど、悪いところはほとんどなかったです。萩原さんは先制を取れるところではちゃんと先制できていたし、ものすごく良かったと思います。道中でドラ暗刻の手をアガれないとか、苦しんでいるところはありましたけど。

あと、僕は内川のことを見くびっていた可能性がちょっとありましたけど、今日は本当に良かったですよ。今日だけじゃないと思いますけど。内川はたまたまオーラスまで結果が出ていなくて、オーラスに結果が出たのが良かったですよね。あれだけ粘って、基本的にあれはダメ元なんですけど、それで4000オールをツモって3着に上がったのは、チーム状況も含めて万々歳じゃないですか。今は風林火山がいいんだなと思いましたし、内川も素晴らしかったと思います。

ただ、東3局2本場で内川が切りリーチをするんです。ツモり三暗刻の手なんですけど、ツモり三暗刻って基本的には悪い待ちですし、出アガリだとリーチのみなので、1巡待てなかったのかな、とは思いました。

結果論ですけど、ここで1巡待っていたら→とツモって一発ツモでしたからね。もちろんツモれば高打点なのでダメということはないですけど、7200点持ちラス目という状況を踏まえて、もうひとつ待つ選択があっても良かったかもしれないです。

今日はこの4人の試合を見られて良かったと思います。みんなアベレージが高かったので、何か言いたくなるような打牌もなければ、そのなかでさらに突出した好手というのもなかった、そんな試合でした。