eMAH-JONG 麻雀格闘倶楽部
プロトーナメント
優勝者インタビュー
インタビュアー:東川亮
「eMAH-JONG 麻雀格闘倶楽部 プロトーナメント」栄えある初代王者には、「なにわのミステリープレイヤー」にちねこが輝いた。初戦から5連勝と圧倒的な成績を残した彼は、まだ若干23歳。今後の活躍が大いに期待される選手だ。優勝直後のにちねこに、話を聞いた。
─優勝おめでとうございます。大会を振り返ってみて、いかがでしたか。
「5連勝はできすぎでした。ツイているところが大きかったと思います」
─実況・解説陣が、特に守備意識の高さを評価していました。
「この手をアガリに行った方がいいのかとか、2段目に入ってメンツがないならやめようとか、そういう感じのメリハリがついていたと感じていて、あまり難しい選択にはならなかったかなと思っています。あと、準決勝までは2位まで勝ち抜けということと、アガリ連荘ということで、リーチや相手の攻めに対しては結構オリ寄りになるかなと思っていました。守って流局すれば局が進むので、局を消化していくことを考えると、守備的な選択になることが多かったと思います」
─大会のレギュレーションもしっかりと想定して練習してきた、ということでしょうか。
「普段から麻雀最強戦とかを見ていたので、2着取りの雰囲気はなんとなく分かるんですけど、実はアガリ連荘のルールはそんなに経験がありませんでした。練習はしていましたが、大会が始まってから改めてルールへのアジャストをしていった感じです。それを勝ちながらできたのは良かったと思います」
─大会そのものについての印象はいかがでしょうか。
「eスポーツとして麻雀を扱うのは、また新たな魅力があると思います。演出やセットなどが他の放送対局とはだいぶ違うものになっていて、また新しいジャンルの麻雀の楽しみ方として、いいのではないかと思います。今はまだ人が牌を切って、というほうに馴染みがある気がしますが、今回の大会をきっかけにeMAH-JONGが浸透していけば、別のジャンルとして確立していくのではないかと思います」
─次回大会や今後への意気込みについては。
「次回大会は三人麻雀ということなので、今から練習したいと思います。次の四人麻雀の大会に参加するときは、連覇を狙います」
─最後に、この大会の魅力と、次回大会以降に参加される方へのメッセージをお願いします。
「僕は23歳ですが、参加者には50代の方もいましたし、女性もいて、いろいろな方が参戦できる大会です。麻雀は年齢・性別関係なく楽しめて、同じ土俵で戦える競技だと思っています。ぜひ、多くの方に参加してもらえればと思います」
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。