浅井堂岐が準決勝へ大きく前進! 厳しい戦いは中盤戦へと突入 EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディション
【2021年6月11〜6月13日】
EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディションは、二次予選の全日程のおよそ半分を消化した。すでに全日程を終えた選手もいる中で、上位のボーダーは日に日に高くなってきている。
6/14に配信された対局は、矢島亨・浅井堂岐・山脇千文美・一瀬由梨という組み合わせ。「雀王」矢島と「皓王位」浅井というタイトルホルダーの2人は、節消化・ポイントが全く同じという、どちらが抜け出すかの直接対決となった。もちろん、女性プロ二人も黙ってはいないだろう。
6/14配信対局メンバー ※ポイント・消化試合数は開始時のもの
矢島亨(日本プロ麻雀協会) 210.6pt 4戦/16戦
山脇千文美(日本プロ麻雀連盟) -150.8pt 4戦/16戦
一瀬由梨(日本プロ麻雀連盟) 128.7pt 4戦/16戦
浅井堂岐(日本プロ麻雀協会) 210.6pt 4戦/16戦
初戦を浅井が取って迎えた2戦目では、矢島が独特な手筋を見せる。トップと700点差で迎えた南3局で、序盤になんとを大明カン。リンシャン牌でを引き入れるとあっという間にテンパイし、トップ目の一瀬から8000を直撃。先日「規格外の打ち筋! 高打点鳴き麻雀」という著書を出した矢島が、本のタイトルに違わぬ麻雀で大きなトップを獲得した。
2戦目は高打点への放銃が続いて大きなラスとなった山脇だったが、3戦目では鬱憤を晴らすかのように大トップを獲得。4戦目も2度のチンイツを決めてトップへと大きく前進する。
しかし、そこに浅井が立ちはだかった。トップまで9900点差で迎えたオーラスに、わずか4巡でチートイツ赤、待ちの手をリーチ。ツモか直撃、出アガリなら裏裏で逆転という条件で、終盤にテンパイを狙う矢島から出たをロンすると、裏ドラは手の内にある。リーチチートイツ赤裏裏、12000の出アガリで山脇をかわしてこの日2勝目を挙げた。
この日の勝ち頭となったのは浅井。全連対で157.8ポイントをプラスし、2節消化ながらトータルの順位を2位まで上げた。山脇、矢島はともに微増。4戦3ラスで1人負けとなった一瀬には、厳しい一日となってしまった。
6/12終了時点で、首位は森下剛任(日本プロ麻雀連盟)で変わらず。ただ、浅井を筆頭に松ヶ瀬隆弥(RMU)都美(日本プロ麻雀協会)浜野太陽(日本プロ麻雀連盟)といった300ポイント持ちの2節消化組がおり、彼らがどこまでポイントを伸ばすかも興味深い。
また、6/12に初戦を迎えた牧野伸彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)が200ポイント越えの大勝で好スタートを切った一方、同じく初戦を迎えた平賀聡彦(最高位戦日本プロ麻雀協会)竹内元太(最高位戦日本プロ麻雀協会)といった団体推薦組がやや苦しむ立ち上がりとなった。醍醐大(最高位戦日本プロ麻雀協会)ダンプ大橋(日本プロ麻雀連盟)などの有力選手も苦戦が続くなど、一筋縄ではいかない戦いなのは間違いないだろう。
なお、注目の中田花奈(日本プロ麻雀連盟)が3節目を戦ったが大きくポイントを減らしてしまい、6位以内はかなり厳しくなってしまっている。
EX風林火山ニューメンバーオーディションはABEMAプレミアムにて配信中!
6月14日:#矢島亨 vs #山脇千文美 vs #一瀬由梨 vs #浅井堂岐(1回戦)
https://abema.tv/video/episode/558-1_s1_p25
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。