それは天からの贈り物ではなくABEMASの意思である 日向藍子、伝説の12000オール【Mリーグ2022-23観戦記11/1】担当記者:ZERO / 沖中祐也

ここから【3ソウ】を2回チーし、執念のカン【7ソウ】テンパイにたどり着く。

 

も、最後のツモでアガったのは…

内川だった。
ドラのカンチャンをツモってリーチ・ツモ・ドラ1の1000・2000。

南2局、村上が3着を目指してリーチを打つも…

またしても役牌【南】を1鳴きした瀬戸熊がビシッと危険な【1マン】を押して…

再び価値のある2000点のアガリ。
まだ大きな結果こそでてないものの、今季の瀬戸熊は要注目である。
開幕戦からオーラが半端ないのと、高打点一辺倒でなくかわし手を織り交ぜるようになってきていて安定感が増している。

南3局、村上が5面張のリーチを打つ。

【3ソウ】【6ソウ】【9ソウ】【5ソウ】【8ソウ】待ち。

待ち表示機能が実装されて、初の5面待ちではないだろうか?
もう1種類待ちが増えたらどうなるのか気になる… 2段になるにMAXBETだ。
13面待ちは…3段になるのか?

昨年は不名誉な4トビに始まり、シーズン通して不調を抜け出せなかった村上とドリブンズ。
だからファンに誓ったのだ。今季こそ勝利を届けると!

この半荘通算5度目のリーチとなるが、まだ一度もアガれていない。
せめてこの5面張くらいアガれてもいいだろう?

村上の悲壮な思いは…

牌には届かなかった。

伴う傷 厭わず

オーラス、日向の切った【7ソウ】に3者は凍りついた。

 

日向の手牌はこちら。

最後の親番・瀬戸熊のリーチに対して回っていたらテンパイした場面。【7ソウ】は無筋である。44000点差あるので普通はオリたくなってしまう場面だ。

しかし、決めれるときに決めないと何が起こるかわからない。
昨日松ヶ瀬が1300点残りから56600点持っている茅森を1回の親番でまくってトップをとったばかりである。

仮に12000点を放銃したところでまだ余裕のあるトップ目を維持できる。

ならば…

こうして日向は【7ソウ】を押し、周りがざわついた。

歯が折れそうになるほど、悔しかった。
涙が枯れ果てるまで、悲しんだ。

勝利は神の贈り物なんかではなく

自力で掴み取るものだ。
日向はそっと愛でるように【7マン】を手繰り寄せた。

ツモ・タンヤオ・赤・ドラ1の2000・4000。

目標は優勝、と語る日向は結果にふさわしい内容だった。

10月に400を勝ったチームはこれまでに無いという。
ロケットスタートを切ったABEMASが影すら踏ませずに逃げ切ることができるか。

伴う傷 厭わず 恐れを木っ端みじん

 

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