あの日届かなかった優勝旗 返してもらおうか盛大に Fraが示した麻雀の可能性【第2回 #雀魂 #バーチャルインターハイ 第1回戦レポート】【文 #後藤哲冶 】

第1回戦 白雪レイド×Fra×千羽黒乃×郡道美玲

2022年9月。
半年間に渡って行われた神域Streamerリーグリーグは、チームアトラスの優勝で幕を閉じた。

人気配信者達が真剣に麻雀を打ち、心から麻雀を楽しむ姿は、多くの視聴者を熱狂させ。

それ故に、大会の閉幕を惜しむ声も多かった。
もっとこの大会を見ていたい。彼らが打つ麻雀を、もっと見たい…… 。

そんな神域ロスとも言える視聴者にとって願ってもない大会が、11月13日に開催された。

『雀魂バーチャルインターハイ』

神域リーグを戦った4チームの選手達が、一夜限りの祭典で再び集う。

たった一日の大会ではあるが、それでもあの熱狂を再び味わえるというのは神域視聴者からすれば垂涎ものだ。
今日はいったいどんな戦いを、彼らは見せてくれるのだろうか。

簡単にルールを説明しよう。
『雀魂バーチャルインターハイ』は4チームで戦う団体戦だ。
チームはそれぞれ神域リーグを戦った4チームで、監督の役割を担っていた麻雀プロだけが出場しない3人チーム。

試合に出るメンバーは、1試合目は抽選2・3・4試合目はチームで決めたメンバーが出場する計4試合。
4試合目を終えた段階で合計ポイントが一番高いチームが優勝。

4試合目はなんとポイントが倍になるというシステムを採用しており、それ故に4試合目は特に重要になってくる。

そして通常の麻雀のルールに加え、ボーナスポイントがある。
今回雀魂と第二回のコラボを果たした大人気麻雀漫画『咲-Saki-』より、原作キャラクターの能力にちなんだ役をアガると、ボーナスポイントが加算される。
そのボーナス役が、
・嶺上開花・海底撈月・槍槓・先負(追いかけリーチ後に先行リーチ者からの一発ロンアガリ)・イーペーコー
の5つ。
イーペーコー以外の4つは達成したチームに15pt。他チームに-5pt。
イーペーコーのみ、役の達成が比較的簡単なので、達成チームに9pt、他チームに-3pt。
ボーナス役の達成は1試合につき先着1名のみ。しかし各試合ごとに達成履歴はリセットされる。

ボーナスptがかなり大きいため、ボーナス狙いの打ち方になることもありそうだ。

また、赤ドラが各種類の5に1枚ずつに加え、【赤5ピン】だけが2枚入っている。これも『咲-Saki-』原作と同じ仕様。

以上が簡単なルール説明だ。
それでは早速、1試合目の内容に入っていこう。

第1試合

東家 千羽黒乃 (ヘラクレス学苑高校)
南家 Fra  (ゼウス工業高校)
西家 郡道美玲 (アキレス女学院)
北家 白雪レイド(アトラス大学高等学校)

抽選の結果、以上の4名が第1試合のメンバーとなった。

雀魂インターハイは、神域リーグとは違い、選手同士が会話をしながら対局が進んでいく。
対局に真剣に打ち込みながらも、時に楽しく、時に罵り合う(?)会話を繰り広げるそんな様子にも良かったら目を通してもらいたい。

東1局

【1マン】【3マン】【5マン】【5マン】【赤5ピン】【6ピン】【7ピン】 【2ピン横向き】【3ピン】【4ピン】 【中 横向き】【中】【中】

千羽がこの形から【5マン】をポン。
【8ピン】が2枚切られていること、【4ピン】を自ら切っていることから、変化に乏しく、ポンしない選択が多数派に見えるが、千羽はこれをポンした。
普段はやらないこの選択のメリットは、【5マン】をもう1枚持ってきたらカンができること。

通常の麻雀とは比較にならないほど嶺上開花のボーナスptは大きい。

しかし単騎選択で出ていった【3マン】が既にテンパイを入れていた白雪のアガリ牌。
初アガリは白雪の3900となった。

東2局

この局もボーナスptといつも通りの麻雀の狭間で苦しむ打ち手が。

郡道だ。
発が4枚になってカンができるようになるが、手牌はまだテンパイしていない。
テンパイをしてからカンができれば嶺上開花のチャンスなので、郡道はこのまま手牌を進行する。

そして上家のFraから【7ピン】が出る。
チーをすればテンパイだが、その場合発が出て行ってしまう。
麻雀のルール上、チーをした直後自身の打牌前に、カンはできない。

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