混沌とする中盤戦 瑞原明奈の堅実な一打が、パイレーツを導く確かな灯火となる【Mリーグ2022-23観戦記11/21】担当記者:江嵜晋之介

南4局2本場にて、トップ目瑞原が逃げ切りのテンパイを入れ、日向から出アガりを決める!
乱打戦からの超接戦となったオーラス、瑞原が自らの手でトップを確定させ終局となった。


今シーズン3勝目となった瑞原。
今回のトップにより個人成績も首位となり、2期連続MVPが現実味を帯びてきた。


全員に手が入りぶつかり合ったことで乱打戦となった本試合だが、振り返ってみると、トップの決め手は東1局の守備にあったように思える。


役なしテンパイを一度壊し、【赤5マン】を引き再度テンパイを入れた日向が先制リーチ。


対して瑞原の手牌がこちら。
234の三色が見えるイーシャンテンだが、【1ピン】【4ピン】【2マン】【5マン】が残り少ない。【6マン】の周りでメンツを作ることも想定し、名一杯に構えていたところだ。

リーチを受けた一発目、【5マン】を引きテンパイする。

まっすぐ打つなら3m切りリーチで、日向へ放銃となっていたのだが、瑞原は打2mを選択し放銃を回避した。

この選択について、自身のYoutubeチャンネルにて【3マン】【6マン】が切り遅れた場合は辞める前提で、この瞬間のテンパイする牌を広くした」と説明していた。


参考:ミズハラちゃんねる

結果論ではあるが、仮にここで放銃していた場合、アガったのが2着だった日向になっていたため、全く別のゲーム展開になっていただろう。

テンパイスピードを最大にしつつ、手牌に溺れず臨機応変に選択を変える決断が、結果としてパイレーツにトップを持ち帰ることになった。

瑞原のトップにより、パイレーツは4位に浮上。

躍進を続ける新生パイレーツを昨年MVPの瑞原がどこまで導けるのか、その操舵に期待が集まる。

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