となると残っているリャンメンの無筋は13種類。
このはリャンメンに当たるとしたら13分の1なのだ。
さらにここから愚形待ちと言われるカンチャンやペンチャン、シャンポン、単騎などもある。
でロンはカンチャン、ペンチャン待ちは存在しないのでさらに当たるパターンも少ないと考えれる。
以上のことからロンと言われる確率はかなり低いというのがお分かりいただけただろう。
放銃か‥
東城の決断は?
打!
絶対に放銃したくないなら現物のを切ればいい。
この東城の選択の真意をあの時解説で全てを話すことが出来なかったので改めて‥
ポイントは3つ
その1 自身が欲しいがこの時すでに4枚見えていること。
その2 を打ってテンパイではなくイーシャンテン。
を打つということはすぐテンパイしてもも切る前提。テンパイしなければ他の通ってない牌で打つかやめるかまた選択が生まれること。
その3 とが通ったことにより、中筋である4mは比較的打ちやすい。
そして、次もが切れてすぐを引き直せば同じイーシャンテン。しかも押す牌は1枚だけになる。
この3つのポイントが東城にという究極の粘り牌を選ばせたのだと考える。
もちろんが通ってなければを切っていたはずだし、東城自身もぐらい押したいわ! って思っているはずだ。
東城はまだ見えてない未来を見据えて簡単に降りるのではなく二手先、三手先をあの瞬間に思い描いたのだろう。
簡単に降りたくはない。
でも、安易に放銃になってしまう牌をイーシャンテンから押したくはない。
この粘りが反撃の狼煙となる。
あくまでテンパイしたらはもちろん打っていただろう。
凄い危ない牌だからというのはこの5巡目リーチにおいては分かるはずがないからだ。
まだまだで放銃する未来だってある中であの切りがをトイツにする。
も通っていたことからここは、2枚切っている時にトイツになったでさらに粘る。
ツモ。
またしても危ない。。
神目線で見ていればそう思うだろう。今度はを引いたらが再び発射台に乗ってしまう。。
しかし、神目線だからこうも言える。
ドラのを引いたらを頭にして押し返せる。
『天国と地獄』
次に引くのは!?
だー!!
東城はは決してあの瞬間に降りたのではない。
粘ったのだ。
だからこそ手牌に価値があがり、今度は強い気持ちでワンチャンスのを押す。
次の無筋はもう無理だ‥
残り巡目も少ないしテンパイしてないし‥
でも、次にテンパイする牌を引いたなら‥
あの切りから思い描いた未来予想図が完成するんだ‥
運命はどちらに!?
ー!!
ついに追いついたのだ。
しかも薄い受けを払い、と待ちも申し分なし!
さらにリーチピンフ赤ドラの8000点以上が確定。
これなら打ち出すがロンと言われても悔いはないよね?
と東城が言っている気がした。
『リーチ』
この時、萩原のは残り4枚。
東城のは残り3枚とほぼ互角。
人間の力でできるのはここまで。
あとは山のみぞ知るんだ。
どうなる!?
固唾を飲んで見守る前に決着はすぐについた。