それを受けての上家の多井。
多井はトップが絶対条件のため、安易に浅井に3900以上の打ち込みは避けたい。欲を言えば萩原・浅井にオーラスマンガンをツモられての着落ちを消す、12000点差をこの局でつけたいところだ。
多井は打を選択。が自身の目から4枚見えのため、を切ってマンズに三面子を求める構想よりも素直に今あるピンズのターツを活かそうという考えか。
狙い通り、山に薄かったマンズは1面子と雀頭の構えになり、ピンズで2面子を構築。
おまけにタンピン赤ドラ高めイーペーコーと打点も伴った!
卓上の全ては多井の手の中の出来事に過ぎないのか。
浅井・萩原からすれば激痛、瑠美にしてみれば僥倖。多井のマンガンの和了りは追う二人に跳満条件をたたきつけた。
最後に抜くは伝家の宝刀:配牌降り。
浅井・萩原も最後まで食らいついたものの……
一歩及ばず。多井・瑠美の通過でFinalB卓は終了となった。
結果だけなら天からの授かりもの:ダブリーを和了れたことが決め手のように見えるかもしれない。しかし実際に対局を見て、その手組と手牌構想力を目の当たりにしたのなら、誰でも勝てた試合とは到底口が裂けても言えないだろう。
そんなダブリーについて、多井からありがたいお言葉を頂戴した。
多井「今日の朝ごはんとかもあそこで手が入るように考えてきてます。」
松かよ「何を召し上がったんでしょうか……?」
多井「今日ですか?パンです。」
それでは最後にパンの恐るべきデータを示して終わることにしよう。
・トップ者の 98%以上はパンを食べたことがある
・役満の90%は、パンを食べてから7日以内に起きている。
・パンを食べられるグループと何も食べられないグループに分けて一週間麻雀を打ったところ、両者の間で明確に成績に差が出た