豪胆、屈強、怪腕 セガサミーフェニックスには、東城りおがいる【Mリーグ2022-23観戦記2/6】担当記者:江崎しんのすけ

豪胆、屈強、怪腕
セガサミーフェニックスには
東城りおがいる

文・江崎しんのすけ【月曜担当ライター】2023年2月6日

東家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:村上淳(赤坂ドリブンズ)
西家:東城りお(セガサミーフェニックス)
北家:仲林圭(U-NEXT Pirates)

Mリーグ2022シーズン69日目 第1試合
セガサミーフェニックスからは東城りおが出場。

残り30試合を切ったレギュラーシーズンだが、今日は残りの
試合の中でも特に重要な試合。ボーダーにいるサクラナイツとの直接対決になる日だ。

直接対決が行われるのはあと12試合のみ。
下位チームにとっては浮上するチャンスでもあるが、結果次第では進出の糸が切れてしまう可能性だってある。

直近不調が続くフェニックス命運は、東城に託された。

東1局、東城の配牌。

字牌が重なれば鳴きホンイツの5,200点、ドラの【7マン】を引けばリーチドラ1が打てそうな好配牌。
しかし東城にかかれば...

9巡でホンイツ・平和・一盃口のテンパイに!
9回のツモの内なんと6回がピンズの有効牌。東城にピンズが押し寄せる。

ダマでも出アガり満貫、ツモれば跳満になる手だが、東城はお構いなしにリーチをかける。

親番はセミファイナル進出ラインにいるサクラナイツ・岡田。
跳満・倍満をツモるようなことがあれば、東1局から理想的な並び順を作ることができる。開始早々、東城が勝負に出る。

親番の岡田も黙ってはいない。
2巡後、平和の【5ソウ】【8ソウ】待ちでテンパイを入れ追いかけリーチをかける!

売られた喧嘩は買う。
目下追いかけられる立場のサクラナイツだが、逆にねじ伏せに行く。

開始早々展開されたリーチ対決。結果は…

岡田が【5ピン】を掴み、東城へ放銃となってしまう!
裏は乗らず12,000点。東城はライバルからの直取りという最高のスタートを切る。

東3局1本場、流局が2回続いた後の東城の親番。
またもや早い手が東城に入る。

配牌2シャンテンから…

わずか3巡で平和・タンヤオのテンパイに。カンチャンから埋まり文句なしの手に育つ。

東城は迷うことなくリーチ。ドラは【3マン】なのでドラを積もれば4,000オールになる。

東城のアガりによってトップが盤石になるかと思いきや、この親リーチに立ち向かう者が現れる。

村上だ。

ドリブンズもフェニックスと同様に、サクラナイツとの数少ない直接対決は1戦も落とすことができない。

村上の配牌はドラ3だが、形の悪い2シャンテンだった。
リーチを受けた次巡、【中】が重なる

これで【中】を鳴けば手のスピードもアップする。
しかし、村上はここで【中】をツモ切り。

【中】を鳴いて、現物の【1マン】とワンチャンスの【2マン】を切っていく手もあるが、確実に通る保証もなく残った形も悪い。ここは安全に【中】を落としつつ、安牌が増え迂回できるルートを探る。

この選択が良い結果につながる。
次巡、4枚目のドラ【3マン】を引き入れイーシャンテンに!

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