第一回地球代表決定戦開幕!
文・渡邉浩史郎【金曜担当ライター】2022年2月11日
【第2試合】

東家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
南家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
北家:小林剛(U-NEXT Pirates)
「麻雀星人が攻めてきたら、地球代表として誰を送り込むか」
これは誰が一番強いかを議論するうえでよく使われる表現である。
本日金曜二戦目は……

まさに地球代表決定戦とでもいうべき重厚な面子が出そろった。
【東一局】
開幕は全員同じような配牌からスタートしたが……

まず動き出したのは親の多井。一枚目のから仕掛けてイーシャンテン。

しかし先制聴牌を果たしたのは堀。ピンフドラ3の3面張、迷うことなくリーチに行く。

たろうはイーシャンテンの形になるが、ここは迷うことなく現物のを抜く。同じく現物の
を切ればイーシャンテンだが、親の多井の仕掛けに通っていない牌。多井の仕掛けをリスペクトした形だ。

しかし次巡、多井のの手出しを見て瞬間聴牌している確率を考える。今通った
を切れば多井にも確実な安牌だが、ここはリーチの現物でワンチャンスになった
を選択。
を使い切れそうな形になったのも大きいか。前巡の現物抜きから一転の強気な選択はたろうらしさ全開だ。

小林もここで考える。タンヤオドラ一のイーシャンテンだがが早めの
を押す価値があるか……

そもそもの安牌も一枚しかない上、そこは多井に通っていない牌。ここは
を押していく。

ここで多井も追いつくが……

堀の切ったを仕掛けてたろうが発進。筋の
、ノーチャンスで一枚切れの
と切って聴牌まで、あわよくばアガってしまおうという粘りを入れてくる。

そしてこちらはドラを引かされた小林。現状では聴牌時に一枚通っていないソウズのどちらかを打ち出さないといけない形のため、ここで一旦迂回の打とした。

紆余曲折あったがここで堀がをツモ。跳満のアガリでまずは一歩リードを決める。
開局から色々ありすぎて胸やけが起こりそうだ。
【東3局】

親のたろう。二巡目にを引いて……

の対子落としを敢行。
雀頭・両面四つの今の形よりもピンズを伸ばしての打点を重く見た形だ。

小林はを対子にしてこのいい形。


多井・堀は共に形いまいち。たろうと小林のぶつかり合いになるかと思われたが……


多井・堀ともに7巡過ぎたらこの形。両者とも生牌の・
・
を率先して打ち出していってしっかり形を作ってきた。

ここで小林に選択の時。候補は、
、
の三択に思えるが……

小林は第四の選択肢、を選択。瞬間
バックの受け入れ全速力だ。

多井・堀・小林三名に追い抜かれていた親のたろうだったが・
と一気に引き入れ、全員を追い抜くリーチが入る。

そこに小林も追いつく。シャンポンで追っかけリーチだ!
