「new本田朋広」爆誕、アップデートされた俺は一味違うぜ!【Mリーグ2023-24観戦記 9/22】担当記者 #徳岡明信

大介のリーチに対して瑞原が1発で持ってきたのは【赤5マン】
よりによって赤、
黒なら迷わず切っていた気がする。
もしもの一発放銃時の打点が飛躍的に跳ね上がってしまう。

少し時間をかけてそっと河に【赤5マン】を置いた瑞原。
切るかどうか考えたというよりこれからこの手を全部押すぞという意志を決めるような時間の取り方に思えた。

終盤に持ってくるション牌のドラの【中】

オリたくない、でもここでドラの【中】で放銃すると取り返しがつかない事になる可能性も高い。
そんな葛藤からこんな愛くるしいポーズの瑞原が生まれてしまう。

そして彼女は勢いよくぶった切った。

テンパイまでカンをためらっていたのは打点か待ちに不満があるから、ならば中の保有率は低いという読みも入っているのだろう。

それでも中々この【中】は切れない。
Mトーナメントの際に本人も冗談まじりで言っていた「ゴリラ麻雀」が完全に表れている。
女海賊のゴリラ、決して交わる事の無さそうな2つのワードは初めて相まった瞬間だ。

この局は流局となるものの、
本田と同じように新たな一面を見せてくれた瑞原の押しっぷりが実に印象的であった一局だった。

東場の大リードも最後は並の点数とはなってしまったが、見事に逃げ切り勝又が今シーズン初トップを獲得。

冷静な立ち回りと持ち前の攻めを披露した本田はオーラスに瑞原にまくられ惜しくも3着となったが、今シーズンも楽しみな存在だなと改めて確認させてもらう内容であった。

総局数18局、アガリ15回のボリュームのある対局となった。
各者の持ち味がしっかりと出た期待通りの展開となり、Mリーグファンは大いに沸いたことであろう。

これから始まる長いようで短いシーズン
紆余曲折の荒波を乗り越え最後にシャーレを掲げているのはどのチームか。

今シーズンも常に目が離せないぞ!

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