 
アレコレより
棒テン即リー
コロナが収束に向かっているみたいで、新宿の人出もずいぶん増えてます。
劇的に増え始めたのは蔓延防止(マンボウ)が最後に延長されたあたりから。
諸外国の規制緩和の影響や行政の判断よりも、自分の感覚を優先しているみたい。
「周りでは誰も死んでないし」
「規制延長ばかりで生活はどうするんだ」
などの若者の言葉も聞きます。
私の店もこの2年で3店舗から2店舗に減らして、さらに営業時間短縮。
売上半減赤字継続で、バイト君には申し訳ないですが雇用も半減している状態です。
どの商売も少しずつ客足が回復してますが、それは生き延びた店の話で、倒産による雇用機会減少の影響は当分続きそうです。
かつて不況に強いと言われたパチンコ店も苦戦中。
高齢のお客さんが多くて、コロナで家族かれあ外出自体を止められてる影響も大きい。麻雀仲間のパチンコ店オーナーの話だと、半分以上の店が赤字じゃないかと。
元銀玉親方の私が驚いたのは、駅前の自社物件の店ですら閉店に追い込まれた店がある。
さらに郊外のパチンコとラブホテルの複合ビルか解体されてたりとか。
たぬ開店より以前40年以上の付き合いのある同年配の金融マンも麻雀禁止。
不要不急の外出は控えるように、の範疇に入るんですかね。
古い友だちの編集プロダクションの社長の島本慶さんと、元白夜書房の名物編集局長の末井昭さんは、ペーソスと言うバンドをやってますが、この2年ライブが激減。
でも最近少しずつライブとお客さんが戻って来てます。
私の店も赤字脱却の兆しが見えてきました。
希望的観測かもしれませんが、コロナ禍を世界標準で見ると、日本は奇跡的恵まれてる国の一つだそうです。
気長にがんばりましょう。
さてフリー麻雀ですが、見出しにあるようにまずは棒テン即リーが基本です。
とは言え配牌しだいですよね。
私の記事は標準化単純化しすぎの面が多いですが、気にしなくていいです。
だいぶ違ってても自分なりの、あるいは自分の麻雀コミュニティに合わせた打法がおそらく正解。
私のように麻雀歴とライター歴が長いと、時代に合わせてと言う要因も加わります。
ツキや運や流れ重視の時代と今の期待値打法中心では勝ち方がだいぶ違って来てると思います。












 
先制リーチは誰しも望みますが、図のようにせめて1メンツ完成、雀頭候補有りリャンメン有りくらいじゃないと厳しい。
先制というのは本来は相対的なものですが、絶対的な目安としては捨て牌の789巡目あたり。
最後までの捨て牌18枚の半分程度。
●ツモ3回のうち1枚くらい有効牌を引く、という凄く大雑把な考えがありますが、第一ツモが ならなんとかリ
ならなんとかリ
ーチに近づきます。












 ツモ
ツモ
アレコレと言うのはこの場合、イッツーと三色ですね。
まずスジが被り過ぎのイッツーは無理なので無視。しかも3つすべての牌が限定。
おそらくここからイッツーが完成した記憶はみなさんも少ないでしょう。
●なので考えるだけ無駄。
●三色も高め引き1/2×高め1/2はほぼ無理。
●無理無駄を排除して棒テン最優先。
ピンズのペンチャン払いはタンピンに移行の可能性を残す から。
から。 との危険度は無視。
との危険度は無視。
ツモによっては678の三色が見えるかもしれませんが、 引きで消える。このパターンでかつては多かった678の三色が減りました。
引きで消える。このパターンでかつては多かった678の三色が減りました。












 ツモ
ツモ
赤牌やドラでなくても、イイペイコなどの確定1ハンは不確定2ハンよりも有利な事が多い。












 ツモ
ツモ
マンガン狙いのリーチで、裏が乗ればハネマンくらいが無理がないと思います。
遅い1シャンテンは
クールダウン
捨て牌の2段目前半でテンパイならほぼリーチでいいでしょう。
残りツモ最大10回あれば悪形でも上等。
ソフトピンのフリーで私がこの時点でダマにするのは悪形役無し1300点リーくらい。
せめて他に1役かドラがあればたいてい即リーです。
1300点は親には無いのでこれもリーチ。
1ハンあってダマにするのは、良形への手変わりの枚数が多くてさらに無理なく高くなる場合。
即リーのメリットはリーチだけで得点が2倍以上。
早いリーチで抽選の数を最大にする。
これらを犠牲にしてもダマにするだけの価値があり、出現頻度がわちと高い代表例がこちら。












 ツモ
ツモ
3456と4567は最強のくっ付きテンパイなのでテンパイを取る必要無しで 切り。
切り。
フリーのお客さんの8割はそうだと思います。
ツモ でなく
でなく の三色ならどうでしょう。
の三色ならどうでしょう。
あるいはダブリーなら。
フリテン覚悟も視野に入れながらテンパイ取らずでいいと思います。
似た形でこちらはどうか。












 ツモ
ツモ
中ぶくれはイイペイコがらみで魅力的ですが僅かに先のノベタンよりもテンパイ復帰が遅くなる。
それと冒頭の牌姿でイッツーは牌が限定されるので無理と書きましたがこれもそれに近い。
●
 どちらを引いてもイイペイコのチャンスがある。
どちらを引いてもイイペイコのチャンスがある。
はポジティブですが
●崩れる可能性のほうが高い、とも。
イイペイコは1ハンで三色は2ハン。 出現頻度は両者に逆数ほど離れてないので、両者だけの比較なら三色有利。
全体的な比較なら
●メンタンピンだけで上出来。イイペイコや三色への手変わりは無理無駄。
最初から無視の即リーでOK、少し遅れた抽選回数をさらに減らさないようにしてください。
シャンテン戻しをしたとたんにリーチを受けることが良くありますよね。
基本的に反撃ですが、なかなか良型のテンパイにならない場合、つまり抽選回数が減った場合は諦めもやむなし。
2軒リーチに参戦するのは基本正解ですが、そのメリットは残り少なくなった巡目ごとに急減して行くからです。
 
(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2022年5月号)
●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/
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