序盤の手組が大事!!【近代麻雀 つおくなる! みずぐちむ講座】

【新】みずぐちむが教えてあげる!
つおくなる!麻雀講座【第1回】

第1回:序盤の手組は寂しき一人麻雀で?

近代麻雀をご愛読の皆様はじめまして!
日本プロ麻雀協会のみずぐちむこと水口美香です。

先日、念願の最強戦2017女流プレミアトーナメントで優勝して最強戦ファイナル進出を決めました!

今は大会やテレビ対局などで実績を残せるようになった私ですが、麻雀プロになった頃は本当に麻雀が下手くそで、麻雀の取り組み方を変え少しずつ成長していって、今の私になりました。

今まで取り組んできた戦術をここに全力で記していくので、ぜひお付き合いください!

麻雀は序盤の手組が命

麻雀をしていると、「リーチを受けて、押したくないのに手詰まって放銃してしまった」ということがあると思います。
私も麻雀を始めてしばらくはそれが頻繁にあって悩んでおりました。

でも上手な人って、なぜか手からするすると安全牌が出てきて無理なくオリられていますよね。

当時の麻雀初心者の私は、何でそんなにスムーズにオリられるんだ! と不思議に思っていましたが、ある時気がつきました。

それが今回のテーマ「序盤の手組み」です。
序盤と言っても捉え方は人それぞれなので、捨て牌一段目(6巡目)までということにしましょう。

序盤なんて誰がやっても一緒じゃん、大事なのは中盤以降でしょ、と言う方はいると思います。
ですが私は完全に序盤こそ大事派です!

自宅で麻雀牌を使ってランダムに配牌を取って6巡目まで進め、また牌をまぜて配牌を取って6巡目までやる、という繰り返しをひたすらやっていたことがあります(笑)。

この訓練、地味なようでけっこう効きます。
実際私はこれを始めてから放銃が格段に減ったし、後手を踏んでも素直に押し返せる手組みができるようになって成績が安定するようになったんです。

さぁそれでは実際に牌図を見て一緒に考えてみましょう。

東一局 南家配牌

A図  ドラ

B図  ドラ

秘密の合言葉は!?

東一局のこども、A図の配牌をもらいました。
序盤の手組とは、どうしようもない手をぼーっと進めて無駄な放銃をしないための準備です。

ほとんどの方は「うわぁ… バラバラだ」と思い、やる気も起きずなんとなくの一打を打っているのではないですか?

こんな手の時こそ序盤の進め方が問われます。
こんな手だからこそ何をするべきなのかちゃんと考えましょう。

今まで字牌を切っていた人はぶっぶーです! こんな手、だいたい和了れません。
この手はとりあえず一番浮いている打とし、字牌ゾーンは切らない構えで進めます。
の後は、ツモ次第ではありますがの辺張を落としていくイメージです。

ペンのターツがあったところで全然未来が見えないですから… 麻雀は「ぼーっと進めない!」を合言葉にしましょうね!

次の問題は、こちらの牌姿です。

東一局 南家配牌

 ドラ

さっきよりは少しだけ良くなった気がしますが、みなさんは何を切りますか?

字牌を切ろうとしたみなさん、ダメー!
この程度で字牌から切り出していたら、後で安全牌がなくなって詰んでしまいますよ。

字牌を残しつつを切ってタンヤオ方向へ進めていき、手になってきたら字牌を切りましょう。
極力愚形のリーチのみにはならないように、テンパイしてもリーチを打てない愚形ターツはどんどん払っちゃいましょう。

最後の牌図はB図で、今までの中で圧倒的にいい手です!

さっきの問題のように安全牌を残して孤立牌のあたり切りますか?

はい、間違いです。

この手牌はタンヤオにしてくださいと言わんばかりですよね?
も縦重なりでヘッドにしてタンピンリーチ打ちたいですよね。

こんな和了れそうな手牌の時は、安全牌のことは全く考えずと切り飛ばしていきましょう。

寂しくないよ一人麻雀

当たり前のことですが悪い手は守備気味に、良い手はまっすぐ!を忘れないでください。

配牌で方向性を決めて、安全牌を残すべきか残さないべきかをしっかり考えましょう。

これを繰り返すことにより、中盤から終盤の無駄な放銃が格段に減ります。
そして押し引きもわかりやすくなるだけではなく、のちのちの打点アップにもつながりますよ。

安全牌の残し方や、微妙にいりそうでいらない牌を見つけるのはとても繊細なことですが、その微妙な線引きは実戦や私の大好きな一人序盤ゲームで鍛えていきましょう(笑)

第二回は、一番成績に直結すると言われている押し引きについて書こうと思います。
水口流押し引き、教えちゃいます!

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