南3局、渡辺太の強さの根幹を見た【Mリーグ2023-24観戦記 2/9】担当記者 #東川亮

太は次の局も、寿人のリーチに対して両無スジの【4ソウ】

生牌【發】と押してテンパイを取り切り、3着目の日向との差を広げてオーラスを迎える。そして、そのまま2着で試合を終えチームにプラスポイントを持ち帰った。

26000点の2着という、記録上はごく平凡な一戦。南3局も、もっと早めにオリていたとしても結果は一緒だった。だがこの試合は改めて、渡辺太という打ち手の本質を強烈に視聴者へと伝えることになったと思う。

このギリギリの押し引きこそ太の持ち味。淡々とした打牌には、彼の麻雀にかける情熱と重さが詰まっていて、それが見ている人を熱くさせる。分かっていたつもりだったが、渡辺太がやはり並外れた打ち手であることを再認識した一戦だった。

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