そう、あのオーラス── 誰もが夢を見たんだ。 担当記者 ゆうせー【Mリーグ2023-24観戦記 3/21 浅見真紀 VS 本田朋広 VS 猿川真寿 VS 魚谷侑未】

ツモなら文句なしで条件クリア。出アガリなら直撃、または一発か裏1でトップだ!

時間をかけて、苦しかった手から逆転条件を作り上げた猿川。

そこへ、

「チー」

魚谷から声がかかる。

横移動しやすい局面なので、出アガリでの条件を考慮しての一発消しだ。

浅見は現物を切り、

次のツモ番は本田。

何だ?!

ツモったのは、

【9マン】だった。そのまま河へと並べる。

たくさんの願いが折り重なったこの局は、次の1牌で終わりを告げた。

猿川のツモアガリだ!!!

開けられた手を見つめる、本田の表情は忘れられない。

本田と雷電が描いた四暗刻単騎の夢も、

魚谷とフェニックスが抱いたトップ獲得の夢も、

あと少しのところで、儚く消えていった。

そして、

猿川とBEASTは、セミファイナル進出への夢を繋いだ。

 

それぞれの選手、それぞれのチームで思いは違う。悲喜こもごもだ。

ただ、誤解を恐れずに書くことにしたい。

私は、こんな素晴らしい戦いを見せてくれた選手4人に一言、

「ありがとう」

と伝えたい。

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