Mリーグが、麻雀が、好きですか? 担当記者 ゆうせー【Mリーグ2023-24観戦記 3/29 渋川難波 VS 猿川真寿 VS 勝又健志 VS 浅見真紀】

この試合で、レギュラーシーズンが終了。

最終順位はこのようになった。7位BEAST、8位雷電、9位フェニックスは、今季ここで姿を消すこととなる。

 

麻雀は全員が勝てないゲームだ。

──誰かが笑っているその影で、誰かが悔しい思いをしている。

──渋川が大トップをとると、勝又はトップを取れない。

──優か勝又か、どちらか一人にしかMVPの栄光は訪れない。

──セミファイナルに進出するチームがあれば、レギュラーシーズンで敗退するチームが出る。

──喜びに溢れる人々もいれば、

悲しみに暮れる人々もいる。

「麻雀」は、「Mリーグ」は、その熱が広まって、膨大な人の感情を動かす競技へと発展した。

そして、ときにその思いは交錯する。

やはりみなが心をすり減らして見守るレギュラーシーズン最終盤は、SNSでもピリピリするような出来事が多かったように感じる。「最終盤だから」というのが原因として大きかったと私は思っている。

だからといって、自分の内なる気持ちを消し去れとは思わない。それは観戦していて、応援していて起こる自然な感情であるし、またそういう心の機微を味わうのがMリーグの醍醐味とも言えるからだ。

また、議論が起こること自体もいわば自然だろう。まだまだ麻雀業界は発展途上だからだ。色んな議題が持ち上がることで、麻雀界はより良くなっていくに違いない。Mリーグと雀荘、コア勢とライト勢、プロとアマチュア、これからみんなで考えないといけない課題は山ほどある。

そんな中で、

「勝者をたたえる」

「敗者に寄り添う」

ように、自分と反対側の気持ちの人を、みなそれぞれが今よりほんの少しだけでも慮ることが出来れば、もっとMリーグは、そして麻雀界は素敵な世界になると私は思う。

なぜなら、

みな「麻雀が好き」という熱情を抱いて、日々を生きているのだから。

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